前回、勉強会の祭典「エンジニアサポート新年会2012 CROSS」について取り上げましたが、今回は以下の3つのセッションについて紹介させていただきます。

1. データマイニングCROSS
2. 次世代言語CROSS
3. 企業CROSS

データマイニングCROSS

データマイニングCROSSでは、データマイニングの情報共有と議論により、蓄積データを有効活用し活動・サービスを継続的に進化させていくことを目的とした 「⁠TokyoWebmining」主催の濱田晃一（@hamadakoichi）さんと解析言語Rのノウハウ共有を目的とした「Tokyo.R」主催の里洋平（@yokkuns）さんをモデレータとし、スピーカーとして自然言語処理から「TokyoNLP」「⁠DSIRNLP」両団体、医療・広告・マーケティング・金融工学など幅広い分野の方が登壇くださいます。

データマイニングはこれまでにも広告、金融業界、医療、遺伝子工学や自然言語処理において当然のように利用されていました。しかし2011年は「データマイニング」という言葉が大きく認知された年になったのではないかと思っています。この背景として、大量のデータを生み出すソーシャルゲームが一斉を風靡すると同時に、生み出されたデータを処理するソリューションであるHadoopなどの理解が深まってきたためではないでしょうか。

2011年には採用サイトなどで「データマイニングエンジニア」など新しい職種がチラホラと見受けられたところからも、2012年以降もニーズが高いと考えられます。これまでは取り組んでいなかった企業の多くが、ログを解析し、それをビジネスに活かしたり、Webサービスの改善に活かしたりする活動に取り組み始めることでしょう。

是非、このセッションに参加し、データ解析のノウハウを知り、苦悩しているところ・それの回避策などの意見交換をし、自社のビジネスやサービス改善に活かすためのステップとしてみてください。

次世代言語CROSS

次世代言語CROSSのセッションには、「⁠Python mini Hack-a-thon」から小田切（@aodag）さん、「⁠日本Scalaユーザーズグループ」から水島（@kmizu）さん、「⁠HIMA'」から伊東（@cutsea110）さんが登壇してくださいます。言語間の比較だけではなく、次世代の注目言語として、PythonやHaskell、Scalaについて気にはなっているものの、日常業務に押されて学習に追いついていない方に、名前や評判は耳にするけれど、国内では馴染みの薄いこれら3言語のWeb開発者をお招きし、開発の実情をご紹介していただきます。

PythonやScalaは、GoogleAppEngineやTwitterといった流行のサービスで採用されており、また、「⁠純粋関数型」と学術的なものに思われがちなHaskellも、実用的なライブラリが揃ってきており、Web開発で注目を集めています。

なぜ、これらの言語が採用されたのでしょうか？　評判の言語やフレームワークには、それなりの理由があるはずです。ぜひ実際の開発者による経験に基づいた、特徴やメリット・デメリットを共有していただくことで、次世代言語を導入するためにどのようにすればよいか、その手がかりを掴めるはずです。

スポンサー企業CROSS

企業CROSSのセッションでは株式会社ディー・エヌ・エー、グリー株式会社、日本マイクロソフト株式会社、ヤフー株式会社、ファーストサーバ株式会社にそれぞれ勤められている方によるセッションになります。

通常のイベントでは各企業の「エンジニア x エンジニア」によるクロスセッションはありますが、「⁠エンジニアサポート新年会2012 CROSS」のスポンサーセッションは一味違います。事務局側の調整不足によりすべてのスポンサー様に登壇いただく、というわけには行きませんでしたが、CROSSに共感してくださったスポンサー様により、「⁠企業 x 企業」によるクロスセッションも実現することができました。

内容は当日までのお楽しみですが、実現できた企業クロスは「DeNA x GREE x サイバーエージェント」モデレータはSocialWeb Japanの北村英志さんによるセッションです！

企業における技術的な取り組みや技術取り組みの背景にある話=「市場における技術的なニーズ」を知ることで、今後のキャリアや技術習得の道筋を考える機会にしてみてください。

2012年の最初のキックオフを「エンジニアサポート新年会2012 CROSS」で開始しませんか？

皆様の参加をお待ちしております。