前進し続けるRuby活用事例から大賞を選考!『Ruby biz Grand prix 2020』

[2]昨年開催のRuby biz Grand prix 2019で受賞した企業の声

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毎年恒例となっている,エンタープライズ領域でのRubyの活用を表彰する「Ruby biz Grand prix 2020」が,2020年12月16日に開催されます。第2回配信では,昨年の受賞者の声を紹介します。

Ruby biz Grand prix 2019で受賞した企業の声

Ruby bizグランプリ2019 大賞

今井 晨介 様

クックパッド株式会社
クックパッドマート
買物プロダクト開発部
ハードウェアアプリケーション
開発グループ長
今井 晨介(いまい しんすけ)
質問① Ruby biz Grand prixを受賞したプロダクトにおいて,Rubyを利用することに決めた理由を教えてください。

クックパッドは10年以上Rubyを利用した開発を行っており,Rubyによる開発効率の高さや豊富なライブラリに長年支えられてきました。今回,新規事業「クックパッドマート」の立ち上げにおいても,アプリケーション開発はもちろん,インフラやデプロイのしくみなど,既存の社内のエコシステムを活用できる場面は非常に多く,Rubyは高速に開発改善サイクルを回して事業に貢献できると判断し,採用しました。

質問② Rubyがほかの開発言語より優れていると考えている点を教えてください。

Rubyを利用することで,モバイルアプリのバックエンド開発からハードウェアのプロトタイピング,デバイスの検証まですばやく行うことができました。

Rubyはハードウェアからサーバサイドまで幅広いレイヤでライブラリが豊富で,長期にわたりメンテナンスされているものも多いので,安定した動作が期待できます。実際に私たちも,プロビジョニングや状態監視など長年培ったサーバサイドの開発技術をエッジ開発にも応用でき,クックパッドとしては初めて挑戦するハードウェア領域の開発も非常に速く進めることができました。

質問③ Ruby biz Grand prixを受賞したことでビジネスや開発業務に何か変化はありましたか。

もともとRubyを活用してサービス開発を行っていましたが,今回あらためてRubyの柔軟性を会社としてアピールできたことで,企業としてのプレゼンスがさらに上がったと感じています。採用活動を通じて私たちの事業やその取り組みを社外のエンジニアに知ってもらう中で,ソフトウェアからハードウェアまでさまざまな環境で稼働するRubyのおもしろさに興味を持ってもらえる機会が増えたと思います。

Ruby bizグランプリ2019 大賞

小山 健一郎 様

GMOペパボ株式会社
ロリポップ!マネージドクラウド
ホスティング事業部ホスティンググループ
マネージドクラウドチーム
プリンシパルエンジニア
小山 健一郎(おやま けんいちろう)
質問① Ruby biz Grand prixを受賞したプロダクトにおいて,Rubyを利用することに決めた理由を教えてください。

Rubyを採用している理由は,

  • 豊かで柔軟な表現力を持つ言語仕様
  • 組み込みシステム向けの軽量な言語処理系の存在

の2つが同時に実現されているからです。

ロリポップ!マネージドクラウドはホスティングサービスであり,サービスとして不特定多数からの大量のリクエストを処理するだけの性能が必要という技術上の要件があります。一方で,採用しているソフトウェアにはサービスの成長を止めないだけの柔軟な機能拡張が求められます。

ロリポップ!マネージドクラウドでは,リクエストの制御およびコンテナの制御というサービスの基盤を担うソフトウェアにngx_mrubyおよびHaconiwaを採用しています。それぞれRubyで柔軟に機能を拡張できます。Rubyを書けるエンジニアがマネージドクラウドの基盤を柔軟に制御できるというメリットのおかげで,ビジネス上の要求にも柔軟かつ高速に対応できています。

質問② Rubyがほかの開発言語より優れていると考えている点を教えてください。

開発言語はそれぞれに良さがあり,一概に優劣をつけることはできないという認識です。あえて個人的に感じているRubyの魅力を挙げるとしたら,①の回答にも挙げた「豊かで柔軟な表現力を持つ言語仕様」かと思います。

今回は,今までにない要素を含むサービスの開発であったため,現実の問題にすばやく対処する必要がありました。Rubyの表現力や抽象化能力は開発に有利に働きました。

また,Rubyコミュニティもとてもすばらしく,温かく頼もしい存在だと思っています。

質問③ Ruby biz Grand prixを受賞したことでビジネスや開発業務に何か変化はありましたか。

受賞発表後,SNSのPV数といいね数が増えたことや,お申し込みが増加したこと,複数メディアで取り上げていただいたことなどから,今回の受賞が認知度の向上につながったと考えています。

Ruby biz Grand prix 2020 開催概要

募集内容(すでに募集は終了)

Rubyを使った自社商品・サービスなどで,Rubyの特徴を活かし,⁠新規性」⁠独創性」⁠市場性」⁠将来性」に富んでおり,今後継続的に発展が期待できるビジネス事例を募集。おおむね1年以上ビジネスが継続されている国内外の事例が対象。

表彰
  • 大賞2点程度(表彰状,記念品,副賞100万円)
  • 特別賞3点程度(表彰状,記念品,副賞30万円)
審査基準のポイント
  1. 事業の成長性と持続性
  2. Rubyとの関わり方
  3. 事業の社会的な影響度(事業の実効性・インパクト)
  4. その他独自の特色ある事項,アピールポイント
主催
Ruby biz グランプリ実行委員会/島根県
Webサイト
https://rubybiz.jp

Ruby biz Grand prix 2020 表彰式

来る12月16日に,いよいよ本年度のグランプリが発表されます。今年のITトレンドを牽引するサービス/企業が一堂に会する本イベントの詳細はWebページをご覧ください。

次のページより,Ruby biz Grand prix 2020にエントリーしたすべての企業を一挙にご紹介します。

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