マイスペース(株)は7月16日、(株)ブレイブと提携し、音楽・映像アーティストを支援するアーティストストア「viBirth」(ヴィバース)をMySpaseの公式ストアとすることを発表した。
ウィジェットを利用した新しい流通形態
ヴィバースは、アーティスト自ら作った楽曲を、自ら管理し、自ら販売する“プライベート・レーベル”サービス。自宅PCから「iTunes Store」「Napster」など世界20ヵ国以上の音楽配信サイトへの楽曲販売に伴う契約、楽曲登録作業などをすべてオンラインで完結できる。
MySpaseとの提携による対象は、レコード会社やレーベルに所属していないアーティスト。流通形態を持たない彼らが直接ユーザに作品を届けるための、配信プラットフォームとさせるのが狙い。
アーティストはヴィバースに登録(月額3,150円)し、楽曲販売ウィジェットをMySpace上の自身のプロフィールページに設置することで、同ページ上での作品の販売が可能となる。
このシステムによる最大のメリットは反応率の高さ。SNSのプロフィールページという、自分をプロモーションする格好の場において直接作品を販売できるため、いわゆるダウンロードサイトやアフィリエイトリンクによる販売方法よりもコンバージョンが高いとのこと。
なお、正式なサービス開始は今月末となる。その他の機能など詳細はヴィバースのページを参照。
「流すインターネットから創るインターネットへ」
同日に都内で行われた記者発表会において、マイスペース(株) 代表取締役社長 大蘿氏は同社事業ビジョンを“流すインターネットから創るインターネットへ”とし、「アーティストの生み出す能力をソーシャルネットの力で最大限に高めたい」と述べた。
日本のMySpase登録アーティストは7万5,000組。そのうち80%の6万組が流通形態を持たない未契約の才能だという。「今回の提携が、彼らの世に出る動機付け・元気付けとなり、音楽業界の活性化につながることを願いたい」(大蘿氏)
- マイスペース(株)
- URL:http://www.myspace.com/