WebサイトやWebアプリケーション、デスクトップアプリケーションを構築するためのデザインツール群であるExpressionの最新版「Expression Studio 3」「 Expression Web 3」等が本日10月1日、マイクロソフトからボリューム ライセンス版が発売される(パッケージ版は11月6日より発売) 。
Expressionは、以下のツールで構成されている(パッケージによって付属するツールが異なる。詳細は後述の表を参照のこと) 。
WPF/SilverlightアプリケーションUIデザインツール「Expression Blend」
Webオーサリングツール「Expression Web」
ベクターグラフィック作成ツール「Expression Design」
Silverlightに最適なエンコーダ「Expression Encoder」
最新版では、フロントエンド開発者(デザイナー)がより効率的に作業できるようになっている。
ここで、Expression Blendの新機能である「SketchFlow」に注目したい。SketchFlowは、迅速にアプリケーションのプロトタイプを作成することができる機能。これにより、顧客に具体的に動くものを見せ、フィードバックとプロトタイピングを繰り返すことで、手戻りの発生等を防ぐことができる。このプロトタイプは、最終的なアプリケーションプロジェクトに変換してそのまま利用することが可能になっている(画面ショットなどをWordにエクスポートすることもできる) 。
Expression BlendのSketchFlow機能。スケッチ風のUIオブジェクトが付いており、これらを利用してプロトタイプを作成できる。また、ページの画面遷移を可視化して確認できるようになっている
また、Expression Webの新機能としては「SuperPreview」が注目点だろう。SuperPreviewを利用することで、作成したページを複数のブラウザで同時に比較することができるようになった。
Expression Web。コードとデザインを分割モードで表示した例
Expression WebのSuperPreview機能。複数ブラウザのレイアウトチェックが手軽にできる。図は横に並べて比較しているが、オーバーレイで表示することも可能
さて、Expressionのパッケージとボリュームライセンスの詳細は以下のとおり。Adobe CS等を持っていれば、お買い得感のあるアップグレード版が購入できる。
パッケージ、ボリュームライセンスの名称とその詳細
Expression Web 3 Expression Web
Expression Design
Expression Encoder
Expression Studio 3 Expression Blend
Expression Web
Expression Design
Expression Encoder
Expression Professional Subscription Expression Studio
Visual Studio Standard
Office Standard
Office Visio Professional
Windows XP, Vista, 7
※年間契約のサービス
Expression Blend 3 Expression Blend
※ボリュームライセンスのみで提供
参考価格
Expression Web 3(通常) 18,800 円
Expression Web 3(アップグレード) 9,800 円
Expression Web 3(アカデミック) 3,800 円
Expression Studio 3 (通常) 75,800 円
Expression Studio 3 (アップグレード) 43,800 円
Expression Studio 3 (アカデミック) 14,800 円
Expression ProfessionalSubscription (新規) 138,000 円
Expression ProfessionalSubscription (更新) 81,800 円
「Expression Web 3」アップグレード対象製品:
すべてのExpression 製品/すべてのMicrosoft Office 製品/すべてのAdobe Creative Suite 製品/すべてのIBMホームページ・ビルダー製品。
「Expression Studio 3」アップグレード対象製品:
すべてのExpression 製品/すべてのAdobe Creative Suite 製品/Visual Studio 2005 以上。
Microsfotのサイト でExpressionの評価版がダウンロードできるので、興味を持った方は実際に触れてみるとよいだろう。
Microsoft Expression
URL :http://www.microsoft.com/japan/products/expression/default.aspx