図研エルミック、ネットワークカメラをONVIF対応にするミドルウェアをリリース

図研エルミック⁠株⁠は、ONVIF(Open Network Video Interface Forum)が定めた、セキュリティ用ネットワークビデオ製品のためのインターフェース規格であるNVTサブセットをパッケージにしたミドルウェア「Ze-PRO IPcam」を新たにリリースした。

ONVIFのインターフェース規格は、監視カメラなどのネットワークビデオ機器において、ライブ映像・音声・制御情報などを異なるメーカ製品でも通信できるようにするための標準規格。近年では、監視カメラにもインターネットへの対応が求められているが、ONVIFが定める仕様はWebサービスをベースに策定されているため、異なるメーカ製の監視カメラを組み合わせたシステムも容易に構築でき、保守・運用性が向上するため、ネットワーク監視カメラシステム構築のコストダウンを実現する。

同製品はミドルウェアとして、ONVIF Core Spec Ver.1.0のNVT機能(サブセット)を実現する初めての製品(同社調べ⁠⁠。NVT(Network Video Transmitter)とは画像や音声などの情報を提供する側(カメラなど)を指し、これに対し情報の表示や録画を行うビューアはNVC(Network Video Client)と呼ばれている。ミドルウェアはNVTを実現するものであり、⁠Ze-PRO IPcam」を使用することで、ONVIFの仕様に準拠したネットワークビデオを容易に開発することが可能となる。

「Ze-PRO IPcam」の特徴は以下のとおり。

  • ONVIF Core Spec Ver.1.0のNVTの機能(サブセット)を実現
  • ONVIF Test Spec Ver.1.0をクリア
  • 強力なストリーミング配信機能を追加可能(※オプション)
  • ソースコードで提供(ユーザによるカスタマイズが可能)
  • 動作環境:Linux(他環境にも随時対応予定)
  • システム依存部を分離し、ポーティングが容易な構成
  • 評価ボードの提供(※オプション)

なお、今回ミドルウェアと同時に評価ボード(製品名「Z-SYS for NVT」)も同時リリースされる。ユーザは作成したNVCを同製品に接続し、通信を検証することが可能。

図研エルミック(株)
URL:http://www.elwsc.co.jp/

おすすめ記事

記事・ニュース一覧