京都マイクロコンピュータ(株)は11月6日、ARM Cortex-A9 MPCore(NECエレクトロニクス製)搭載、Mini-ITXサイズの評価ボード「KZM-CA9-01」を発表した。2009年12月に出荷の予定。
同製品にはLinux 2.6のソースとバイナリ、ツールチェーンが付属しており、購入後すぐARM Cortex-A9の評価が可能となる。CPUとしてARMプロセッサCortex-A9(各コア400MHz)が4個搭載されており、大容量のL2キャッシュを介してメモリに接続される。また、SD、USB、LAN、LCD、PCIE-X4などの豊富なペリフェラルも搭載されている。
価格は、標準タイプ(ボード本体、マニュアル/回路図、Linux2.6)が550,000円、LCDタッチパネルユニット付属タイプが600,000円(いずれも税抜き)。
さらに、同社製JTAG ICE「PARTNER-Jet」と組み合わせて利用することにより、マルチコアやSMPの効率的なデバッグも可能になる。PARTNER-JetはARM CoreSightデバッグアーキテクチャやNEON命令などの最新のARM v7命令にも対応しており、ARM Cortex-A9を最大限に評価することができるほか、ARM Cortex-A9 MPCoreまたはLinuxを用いたシステムの試作/評価やLinux/ARM Cortex-A9 MPCoreで動作するミドルウェアの開発、各種OS(Linux・Windows CE・T-Kernelなど)の評価に利用できる。
なお、11月10日に開催されるARM Forum、および11月18~20日に開催されるEmbedded Technology 2009にて、KZM-CA9-01ボードとPARTNER-Jetを組み合わせたデモストレーションが行われる予定。
- 京都マイクロコンピュータ(株)
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