(株)クララオンラインは、名古屋のデータセンタを利用したクラウドサービス「Cloud for Relief」シリーズの提供を4月11日より開始する。
同サービスは、東日本大震災の影響による東京電力管内の計画停電、および今夏の電力供給不足の見込みに対応した電力シフト要請による、中部電力管内でのオフサイト・セカンダリサイトの立ち上げサポートを目的とするもの。
3月14日から実施されている東京電力管内での計画停電に対応し、一部の企業では中部地域以西へのシステム移設が進行している。また経済産業省は産業界に対して、電力の需要抑制のために関東圏以外へ電力需要を分散するよう求めている。名古屋データセンタは中部電力管内にあるため国の要請に合致し、中部電力が国内電力会社のうち原子力発電による発電比率が最も低い(原子力発電が無い沖縄電力を除く)ことなどから、将来にわたる安定した電力供給が期待できると同社では見ており、クララオンラインでは今後は名古屋データセンタをクラウドサービスの重要な展開拠点とする方針とのこと。
「Cloud for Relief」シリーズの第一弾として、4月11日(月)より、「Cloud for Relief“Discovery‐Nagoya‐”」の提供を開始する。同サービスは初期費用100,000円(税込)のみ、月額使用料無料で、最大2年間クラウドサービスを利用可能なプラン。
その他のサービス概要は以下の通り。
サービス名称 | Cloud for Relief“Discovery ‐Nagoya‐” |
提供価格 | 初期料金100,000円(税込)/月額料金0円 |
データセンタ | 名古屋データセンタ(名古屋市内) |
ディスク容量 | 50GB |
メモリ最大値 | 1GB |
提供OS | CentOS 5 |
回線帯域 | 100Mbps共用 |
データバックアップ | 標準(無償) |
サービス提供期間 | 2011年4月11日~2013年3月31日 |
申し込み可能期間 | 2011年4月11日~2011年9月30日 |
申し込み方法 | 2011年4月11日(月)より同社サービスサイトにて受付開始 |
なお、クララオンラインでは同サービスの売上の一部から、東日本大震災からの復興・再建を進める医療施設・介護施設・老人ホーム等に対して、同サービスのサーバ1契約につき1台の手押し型車いすを寄贈する予定(後援:中部テレコミュニケーション(株))。