グレープシティ(株)は、JavaScriptライブラリ「Wijmo(ウィジモ)」の新バージョン「2018J v1」を2018年3月28日(水)にリリースした。Wijmoはチャートやスプレッドシート、さまざまなウィジェット等が利用できるUIライブラリ。2013年発売開始以来、ユーザの声を元に年3回のバージョンアップを続けている。大手での採用も増えており、弥生シリーズのWeb版やJBS社内システムのASP等でのユーザ事例が紹介されるようになった。
同社の公開しているデモサイト「プレイWijmo」では、Wijmoの機能をさまざまなサンプルコードで確認し、カスタマイズしながら操作、実行することができ、購入前にライブラリの使い方を試し、学習することも可能。
今回の新バージョン「2018J v1」では画面にタブを表示するコントロール「TabPanel(タブパネル)」を追加、数行のコードでタブをコントロールできる。また、グリッド表示コントロール「FlexGrid」では、複数行テキストの入力、セル内文字の均等割り付け等に対応、チャートやツリー表示機能も強化されている。
このほか、SSAS(SQL Server Analysis Services)キューブに連結できるようになった。SSASから取得したフィールドを表示して指示した後、SQL Serverで集計処理を行い、値を受信することで処理速度の向上が期待できる。
さらに、Node.js等で使われているパッケージ管理ツール「npm」を使ったインストールやパッケージ管理に対応、AngularやVue.jsといった定番のライブラリと同様に管理できるようになった。これにともない、利用するためにライセンスキーの設定が必要となった。認証コードを使用してライセンスキーを生成して設定することで、製品版として正しく動作するしくみが取り入れられている。
Wijmoは1年定額制のサブスクリプション方式で販売しており、最上位エディション「Wijmo Enterprise」の初回費用は1ユーザ(開発)ライセンスが12万9,600円、2年目以降の更新ライセンスは5万1,840円(価格はいずれも8%税込)。なお、開発した製品の配布ライセンスは永続ライセンスで無料となっている。
- Wijmo 2018J v1の新機能
- URL:https://www.grapecity.co.jp/developer/wijmo/whats-new