ソラコム、KDDI回線を使った「SORACOM Air for セルラー plan-K」提供開始

⁠株⁠ソラコムは、データ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」⁠日本向け Air SIM)において、KDDI回線が使える「plan-K」を、2018年5月9日より提供開始した。

「SORACOM Air for セルラー」は、ソラコムのIoT通信プラットフォームを利用したサービスのうち、データ通信SIMカードによりセルラー網を利用するサービス。これまで国内向けにはNTTドコモの回線を使ったサービスを提供していた。またグローバル向けに日本、アメリカ、ヨーロッパで利用できるセルラー網のサービスも提供している。

一方、ソラコムは2017年8月にKDDIの子会社となっており、その前の2016年からKDDIのサービスとしてソラコムのコアネットワーク「vConnec Core」を利用した「KDDI IoTコネクトAir」というサービスを提供たが、これはSORACOMプラットフォームが提供するすべてのサービスが利用できるわけではなかった。

今回発表された「plan-K」では、ソラコムがKDDI回線が利用できるデータ通信SIMカードを提供し、ユーザはKDDIの回線を利用して「SORACOM」プラットフォームのすべてのサービスがご利用できるようになる。これにともない、従来のドコモ回線を使ったサービスは「SORACOM Air for セルラー plan-D」という名称に変更された。

「plan-K⁠⁠、⁠plan-D」はどちらもSORACOMのウェブコンソールから購入でき、⁠SIM管理」画面で回線の開始や休止などの操作、設定を一括管理できる。また、SORACOMが提供する、データ収集・可視化、クラウド連携、閉域網接続などの各プラットフォームサービスにおいても双方同じ設定で利用できる。

SORACOMウェブコンソールのSIM管理画面(発表資料より)
SORACOMウェブコンソールのSIM管理画面(発表資料より)

またプライベート接続サービス「SORACOM Canal⁠⁠、⁠SORACOM Direct⁠⁠、⁠SORACOM Door」では「plan-D⁠⁠、⁠plan-K」を紐付けてひとつの閉域網接続を構築することができる。2つのモバイル回線を利用した冗長構成を取ることが可能となった。

「plan-K」の初期費用や料金体系は以下の通り(いずれも税別⁠⁠。

契約事務手数料
1回線(SIM)あたり1,500 円+送料
基本料金
使用開始前:5円/日
使用開始後:10円/日
利用中断中:5円/日
(利用期間のコミットなしの場合)
通信料金
上り0.2~0.3円/MB、下り0.2~1円/MB
(時間帯、通信速度による)
SMS通信料
送信料:3円~30円/回
受信料: 無料

「SORACOM認定デバイス」においても、今後「plan-K」に対応する通信ゲートウェイなどのデバイス認定を開始する予定。この他、SORACOM Airを使って1個単位で販売される「plan-K」が利用できるリファレンスデバイスの提供を予定している。

SORACOM Air for セルラー
URL:https://soracom.jp/services/air/cellular/

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