「FITC Tokyo 2009」詳細レポート

#1 Lee Brimelow氏「Sneak Peek of Max 2009」Flash CS5などの新機能の紹介

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Flash Player 10.1とFlashLite4

Flash Playerの最新バージョンである10.1に関する新機能についても言及された。10.1では,モバイル向けに機能化され,今後出荷されるスマートフォンは,iPhoneをのぞいて全てに実装されるようだ。これによってFlashLiteは廃止の方向に向かうものの,すぐになくなるというわけではなく,ロースペックの機種にはFlashLite4の実装を予定しているという。

10.1では,メモリーの使用容量が大幅に削減。また,マルチタッチ・ジェスチャーのAPIが追加される。このAPIはマルチタッチに対応したスマートフォンのほか,マルチタッチデバイスを認識できるため,デスクトップ機でも利用可能だ。

そのほかに,加速度センサー用のAPI,マイクデバイスへのアクセス,そしてすべてのラインタイムエラーを参照するグローバルエラーハンドリングなどが追加された。

写真5 Flash Player 10とFlash Player 10.1のメモリ使用量の比較

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AIR 2.0

AIR 2.0についても,魅力的な機能が追加される。2.0では,AIRから他のアプリを実行できるようになったほか,カメラやUSBなどの外部ストレージデバイスに対応した。Web Kitも最新バージョンにアップデートされたため,HTML 5やCSS3の表示も可能だ。リムブロー氏によるデモでは,Adobe Labsで公開されている"Search Central"を紹介。これはMac OS XのSpotlight機能をサポートし,ファイルシステムにアクセスすることができるものだ。また,マイクデバイスと連動したデモも紹介。音声の録音が可能になったほか,音声の波形データを取り出すサンプルを披露した。

FlashCatalyst,そしてFlashBuilder

最後に,FlashCatalyst,そしてFlashBuilderについて新機能の紹介があった。

FlashCatalystについては,扱えるコンポーネントが増え,ビデオ・オーディオのサポートした。また,インタラクションが追加され,外部のウェブサイトを呼び出すといったことも可能になる。その他,マルチフィルターやSWFの読み込みなどの機能が実装される。氏は,⁠いかにコードが書けないユーザーに対して,コードを書かずにFlashを作ることが出来るかを重点に開発されている」と語る。

FlashBuilderに関しては,データサービスウィザードが新機能として追加される。これは,外部のデータサービスを自動で抽出し,それに適応したサーバー側のクラス(phpなど)と,アプリケーション側のクラス(ActionScript)を生成してくれるというもの。会場ではデモも行われた。

また,連携強化としてFlashCS5のプロジェクトが作成可能になったほか,イベントハンドラやgetter/setterを自動生成する機能や,SWCファイルを読み取り内部のクラスを閲覧可能にするSWC Package Explorerなどが紹介された。

写真6 FlashBuilderでは,より簡単に外部データとやり取りできると説明

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このセッションでは,すべてのユーザーが気になっているFlash for iPhoneついての詳細が明らかになったのが大きかったが,Flash Player 10.1でのマイクデバイスへの対応とマルチタッチ対応,そしてAIR 2.0における外部ストレージデバイスへのファイルシステムと,他のアプリケーションとの連携実行が図れるようになったことで,今まで出来なかった様々なことが実現する。これによってまったく新しいサービスが登場することはまず間違いないだろう。注目しておきたいところだ。

著者プロフィール

加茂雄亮(かもゆうすけ)

株式会社ロクナナにて,ActionScriptを伴うFlashコンテンツや,AjaxコンテンツなどRIA開発に従事するフロントエンドエンジニア。テクニカルライターとしての一面を持ち,WEB・雑誌・書籍、媒体問わず執筆。また,イベントやセミナーでの講演など,精力的に活動している。

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