海外PyCon発表修行レポート2015

第1回 PyCon APAC 2015 in TaiwanでのSphinxに関する発表

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夜市:Sphinxブース

カンファレンス2日目,6月6日(土)17:30からは夜市でSphinxのブース展示を行いました。

台湾では夜市(ナイトマーケット)と呼ばれる,縁日のような場所が何箇所もあります。PyCon APAC 2015 2日目の夜には,この夜市を模したパーティーが開催されました。PyCon APACの夜市は,カンファレンスの一部として参加費に含まれていて,誰でも参加できます。ビュッフェスタイルの食事があり,バンド演奏などの出し物もありました。この夜市に,筆者が出店したSphinxブースを含む15のコミュニティーブースが出店しました。

写真6 ブースの準備完了

写真6 ブースの準備完了

夜市は17:30からでしたが,はじめの10分くらいブースに全く人が来ませんでした。しかし,それ以降はパーティーの食べ物をゲットした参加者が徐々にやってきて,その後は人波が途切れること無く,20:00までの2時間半,50人くらいの人にSphinxを紹介しました。

台湾の参加者たちは,こういったブースに積極的にやってきて話をしていたように思います。ブースにやってきた人でSphinxのことを知っている人はほとんどいませんでしたが,とても熱心に質問していました。

ブース展示で聞いたSphinxについての反応をいくつか紹介します。

  • Sphinxを知ってる人は50人中3人くらい
  • Sphinxで作られているPython公式ドキュメントは全員が読んだことがある
  • Sphinxで使うreStructuredText記法を知ってる人は10人もいない
  • Markdown記法も半分以上の人が知らない
  • ほとんどの人はドキュメントを書いていない
  • Sphinxを会社名だと思われた(BSDライセンスのオープンソースです)
  • みんなドキュメントを簡単に作りたいと思っている
  • ドキュメントを手軽に生成できるSphinxにみんな興味を持ってくれた

SphinxはreStructuredText記法のテキストファイルから,様々なフォーマットに変換してドキュメントを出力します。このSphinxの最も基本的な機能についての説明が不足していたこともあり,画像からテキスト生成するOCR機能があるのか,と思われたりもしました。次の機会には,reStructuredTextのような記法からドキュメントを生成する,という仕組みに初めて触れる人にも分かりやすいポスターも用意しようと思います。

写真7 ブースでSphinxの紹介中

写真7 ブースでSphinxの紹介中

ブースの準備に際して,ポスターの作成や貼り合わせなどでPyCon APACスタッフや,隣のブースのPyCon 韓国のチームに色々と助けてもらい,なんとかブースを整えられました。協力してくれたPyCon APACスタッフ,PyCon 韓国チームにはすごく感謝しています。今回はなんとかなりましたが,次からは事前に用意したほうがよさそうですね。

著者プロフィール

清水川貴之(しみずかわたかゆき)

ドキュメンテーションツールSphinxのメンテナ。2003年にZope2と出会い,それがオープンソース等のコミュニティー活動を始めるきっかけとなった。

Sphinx-users.jp運営。一般社団法人PyConJP理事。株式会社ビープラウド所属。

著書/訳書:「Pythonプロフェッショナルプログラミング第2版」「Sphinxをはじめよう」「Pythonプロフェッショナルプログラミング」「エキスパートPythonプログラミング」。

運営・参加イベント:Python mini Hack-a-thon主催,Sphinx+翻訳Hack-a-thon主催,PyCon JP 2011-2014運営

サイト:http://清水川.jp/
Twitter:@shimizukawa