台湾で開催された「PyCon APAC 2014」参加レポート

#1 PyCon APAC 2014開催の台湾へ,そしてイベント1日目の模様

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LT

寺田です。初日の最後のセッションは,メインホールにてライトニングトーク(LT)が行われました。英語トーク3本が行われ,その後中国語でのトークが10本ありました。詳しくはイベントサイト(英語ページ)をご覧ください。

LTの中からいくつか印象に残ったものを紹介します。

MOOCツール edXの紹介

トップバッターは筆者寺田による,MOOCツールedXの紹介です。 教育関係で私のMOOC(Massive open online course)を構築できるPython&Djangoベースのツールであるedx-platformの紹介を英語で行いました。

筆者寺田の発表

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Chia-Chi Chang: Call for PyData Series’ Talk in MLDM Monday

Chia-Chi Chang氏は音楽用キーボードを使って,Pythonで表示しているアナログ時計を操作するという面白い発表を行いました。仕組み的にはMIDIキーボードの出力をスピーカーに渡し,pygameで音程を認識してwebサーバに送り,音程によって時計を戻したり,Let it beの出だしと判断していたようです。残念ながら中国語での説明がほとんどだったため,詳しいことは分かりませんでした。

Chia-Chi Chang氏の発表

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ZIPCodeTW: Find Taiwan ZIP Code by Address Fuzzily

日本のPyConでも2回講演している,Mosky氏も登壇。台湾の郵便番号を検索するサイトは使いにくいようで,Pythonのモジュールを作って簡単に検索できるようにするツールを紹介していました。

Mosky氏の発表

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FLT

全13本のLTの後に,FLTという面白い試みが行われました。通常のLTは5分間で行われることが多いのですが,このFLTは⁠Faster Than Lightning Talk⁠ということで,2分間で完全に終わらなければならい,1キーワードを紹介するというものでした。また,LTは前もって募集が締め切られていましたが,FLTは当日Webサイトで募集しており,飛び入りで参加できる仕組みを採用していました。なお,FLTを中国語で書くと「超級閃電秀」となるそうです。なんとなく意味が分かりそうですね。

今回は2人の日本人がFLTで発表しました。せっかく海外から来たので簡単に告知や紹介をしたいという方に向いているいい企画だと思いました。

FLTの発表してみて

FLTを発表した宵です。今回元々発表する予定がなく,さらに会議期間中にFLTを知ったため,技術的になにか仕込む余裕もありませんでした。そこで,Hueというdjangoで作られたHadoopの管理システムを紹介しました。

発表は分量が少ないだけで通常のLTと同じペースで進めていきました。達人ならば2分間に早口で詰め込むでしょうけども,実は筆者に取って初の海外かつ英語での発表だったため,ゆっくりと伝えたいことに注力しました。

そして自分のは発表自体は1分ちょいで終わったのですが,2分間完全に使わないといけないシステムであったため,呼び戻されて自己紹介で時間を潰す羽目になりました。

FLTで初めての発表であったこと,また海外からの発表ということもあったためか,発表後は拍手で迎えてもらえました。気持ちよかったです。またやはりカンファレンスは参加するだけでなく発表するほうが楽しいです。

なおその次に発表されたCapy CTOの島田氏は手馴れていて,2分間きっちり流暢に話していました。ですのでどちらも2分間で収まってしまったわけですが,主催としてはタイムオーバーして無理やり引き剥がすことを行いたかったみたいなので,ご期待には添えなかった感じでした(笑

Capy 島田氏による流暢なFLT

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BoF

寺田です。BoFとはBirds of a Featherの略で,テーマごとに時間を区切り一つのテーマについて議論をしたりデモをしたりするイベントです。Open Space(オープンスペース)などと呼ばれている場合もあります。台湾で行われているPyConでは毎年初日の夜に,ピザなどを食べながら廊下に椅子を並べて行っています。

今年は8個のBoFがエントリーされとても盛り上がっていました。

BoFの様子

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多くのものが中国語で話が進んでいましたが,日本人などの海外からの参加者がいると英語に切り替えてくれました。台湾の方はお酒が強いイメージがあったのですが,PyConに参加されている皆さんはほとんどお酒は飲まず,夜まで真剣な議論や勉強をしている印象を受けました。

夕食

宵です。1日目の夕食はカンファレンス会場の横にある,宿泊施設内にある中華料理屋に入りました。メンバーは日本から来た5,6名でした。そもそも日本から来ている人自体が10人いくかどうかなので,お互いを知るいい機会になりました。話の内容は自己紹介,今回のPyConの内容について,それをPyCon JPにどうやって活かすかについての話などを行いました。食事は大皿をいくつか注文して,参加者でよそいあって食べました。

次回予告

レポート後編ではPyCon APAC 2014の2日目の様子をお届けします。

著者プロフィール

宵勇樹(よいゆうき)

PyCon JP 2012お手伝い。PyCon TW 2013でもレポート執筆。

業務は大規模データ処理環境の構築運用や見える化ツールの運用など。Pythonは主にTwitter Botを作るのに使用。機械学習にも興味があり,PRML勉強会,R,Web Mining系の勉強会を主催,参加。

Twitter:@showyou


関根裕紀(せきねひろのり)

複数のスタートアップにて,さまざまなWebアプリケーション開発に携わったあと,アライドアーキテクツ(株)に入社。業務では主にWebサービスの開発全般を担当している。5,6年ほど前にPythonを使用して以来,Pythonが好き。PyCon JP 2015 副座長(プログラム),また月に一度の勉強会である「Pythonもくもく会」を主催している。

Twitter:@checkpoint


寺田学(てらだまなぶ)

一般社団法人PyCon JP代表理事

昨年(2013年)日本で開催されたPyCon APACの座長。他には(株)CMSコミュニケーションズ代表,Zope/Ploneの専門家として,大学系・公共系などのCMSコンサルティングや構築を手がけている。Ploneコアコミッターとして,Plone4の日本語検索部分を担当した。その他にもオープンソース各種プロダクトを公開している。また、国内ではPlone Users Group Japanにて中心的に活動を行っている。共著書に、『Plone 4 Book』(Talpa-Tech Inc.),『10日でおぼえる Python 入門教室』(翔泳社),『FFmpegで作る動画共有サイト』(毎日コミュニケーションズ)他がある。

Twitter:@terapyon

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