パソナテック第1回シリコンバレーツアーPhotoレポート

第7回ワークショップ+参加者からの~第1回シリコンバレーツアーを終えて

最終日最後のプログラムは、参加者全員によるワークショップが行われました。その模様とともに、最終回のまとめとして、参加者およびパソナテック運営スタッフの感想レポートをお届けします。

ツアー参加者によるワークショップ

渡辺氏の講演がおわり、昼食休憩後に、本ツアー最終プログラムとなる、ツアー参加者全員によるワークショップが行われました。

ワークショップ司会を務めた、⁠株)パソナテック事業企画部Webマーケティンググループ グループ長 堀川貴満氏
ワークショップ司会を務めた、(株)パソナテック事業企画部Webマーケティンググループ グループ長 堀川貴満氏

ワークショップでは、参加メンバーをA~Eの5つに分け、以下のようなテーマについて検討し、発表するスタイルが取られました。

検討時間が15分と短い時間の中、各グループともさまざまな内容について検討し、それぞれの案を組み合わせて、最適と思われる案が発表されました。

与えられた課題に取り組むメンバー。まずは個人個人で案を検討
与えられた課題に取り組むメンバー。まずは個人個人で案を検討
グループごとに検討された後、各グループごとに簡単なプレゼンが行われた
グループごとに検討された後、各グループごとに簡単なプレゼンが行われた
それぞれのグループで提出された案
それぞれのグループで提出された案

それぞれのプレゼンが終わった後には、参加者投票による順位付けが行われ、上位2チームにはパソナテック側から景品が贈られました。

上位チームには景品が贈られました
上位チームには景品が贈られました

以上、3日間という短い期間の中、サンフランシスコおよびシリコンバレーの企業を訪問し、参加者各人ともさまざまな企業文化に触れることができ、働くことに対して新しい刺激を感じられたイベントとなりました。最後のワークショップでは、現地で得られた経験をふまえた発表も見られました。

まさに、⁠株)パソナテック10周年を記念するにふさわしい、とても内容豊富で密度の濃いシリコンバレーツアーとなりました。

参加者からの声

パソナテック登録スタッフの参加者の中から、小川太志さん、木村倫子さんのお二人に、今回のツアーの感想を伺いました。

小川太志さんの声

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今回、初めてシリコンバレーに来ることができ、アメリカで働くことに触れられました。とくに感じたのは、働き方に関して自由である一方で、結果を出さなければいけない厳しさがあるという点です。また、最終日のパネルディスカッションの話を聞いて、こちらではスキルを持っていれば年齢は関係ないということを知ることができました。

また、今回行くことはできませんでしたが、機会があればCisco Systemsのオフィスに行ってみたいですね。

シリコンバレーのイメージはは、さまざまな最先端の技術が生まれている場所なんですが、正直とても田舎だなぁ、という印象を受けました。

木村倫子さんの声

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私は元々札幌の会社に勤めていて1年前に東京に出てきました。そのときに働いているエンジニア1人1人の働き方・考え方が自分とまったく違うというインパクトを受けたのですが、今回シリコンバレーに来てみて、それと同じか、それ以上のインパクトを受けました。

皆、仕事一辺倒ではなくてさまざまな趣味を持っている印象を受けたのと、他人を褒めるのではなく自分をアピールすることを第一に考えていて、負けることが嫌いな人が多いと感じました。

今回のツアーに参加してみて、日本に戻ったらぜひ英語を勉強したくなりました。

第1回シリコンバレーツアーを終えて―パソナテックの方々の声

最後に、今回のツアーの事務局で運営およびサポートを担当した、⁠株)パソナテック、堀川貴満氏、鈴木由里江氏、高橋俊氏のお三方に、ツアーの総括および感想をお聞きしました。

左から、鈴木氏、堀川氏、高橋氏
左から、鈴木氏、堀川氏、高橋氏

――すべてのメニューを終えての感想を教えてください。

堀川氏:
企画段階では、短い期間だったので参加者からの満足度を得るのは難しかったと思っていたのですが、実際にオフィスに伺ったり、こちらの人の働き方を見ることができ、雰囲気が伝わって良かったです。しいて言えばWeb系の企業への訪問ができれば良かったですね。今回独立記念日と重なってしまい、そのあたりの調整が必要でしたね。

高橋氏:
僕自身シリコンバレーが初めてで来るまで不安がありました。コンセプトとして、日米の働き方の違いを銘打っていましたが、実際どのぐらい違うのかわからなかったからです。でも、実際に来てみて、オフィスの環境をはじめすべてがまったく違いました。根底的なセンスが違うと思いましたね。

その点で、参加者にとってもインパクトがあったのではないかと思いますし、目的が形として達成できたと思っています。

鈴木氏:
今回、弊社の登録スタッフの方やメディアの方たちと来てみて、エンジニアという職種に対して、参加者がどのぐらい問題意識を持っているのかまったく見えませんでした。しかし、実際に来てみて、企業訪問時や最後のパネルディスカッションで、参加者が自発的に質問するなど、意識的に考えてくれていたのが良かったです。さらに、その質問や疑問に対し、現地の方たちから具体的に回答が得られた点も良かったと思います。働くことに対して刺激を受けられたのではないでしょうか。

――皆さんの感想や参加者からの声を聞く限り、成功だったと言えるのではないでしょうか?

堀川氏:
今回、このようなツアー自体が初めての試みで、大成功とまではいかなかったと思っていますが、1つの形を作れたと思います。次回があるのであれば、もっと良いものにしたいですね。

ただ、これに来たからといって、参加者自身がアメリカで働いたり、同じような意識を持てるかというのは、その人次第だと思います。実際、日本の職場環境を比べてみても、アメリカの環境には追いついていないですし。

パソナテックとしては、このようなツアーを企画することで、こういう環境もあるというのを知ってもらいたいですね。もっと体験してもらえるようにしたいな、と思っています。

――今回のツアーで一番印象に残ったところはどこですか?

鈴木氏:
私はHP Labsです。とくに中にいる方たちが皆ドクター卒だったという点ですね。しかも、扱っている内容が7年から15年先のITを考えて研究していると聞いて、さらに驚きました。このように選ばれた人しか入れない環境の中で、ビジョンが異なることができるのは、シリコンバレーの醍醐味の1つだな、と思いました。

高橋氏:
VMwareのオフィスは衝撃的でした。日本は、土地の問題などもあり、狭いスペースをいかに有効に活用するかなどを考えますが、VMwareのオフィスの考え方はまったく異なりました。オフィスのデザインや働く環境をすごく考慮していましたね。この辺は日本と根本的に違うと感じました。

堀川氏:
全体的な話になってしまいますが、オフィス環境(の違い)がとても印象的でした。今回訪問したシリコンバレーの企業を見ても、正直交通の便が良い場所にあるわけではないにもかかわらず、たくさんの人が集まってきています。それは、そこに何かがあるからですよね。また、単に環境がよいわけではなくて仕事に対してはとても厳しいという点も印象的でした。こちらで働いている方の話を聞いてみても、日本はまだまだ甘いところがあると感じました。

それから、単に給料が良いことが働く人にとって良いことではなくて、オフィス環境もとても大事であることを認識されました。また、会社側での、オフィス環境整備に対する力の入れ具合が、日本とは全然違いましたね。この会社で働いてみたいと思わせる環境を作る努力をしていると思います。これは、日本の企業も見習って、もっともっと増やしていかなければいけないと思いました。

――では、実際にシリコンバレーで働いてみたいですか?

鈴木氏:
条件付きになってしまいますが、期間限定で働いてみたいです。環境とか、気候とか含めて、人生の糧になると思います。2年限定とかで一度経験してみたいですね。

高橋氏:
私は、元々海外で生活していたこともあって、こちらで働いてみたいです。最後のパネルディスカッションの内容などは、すごく同感でしたし、馴染みました。おそらくアメリカの考え方が適しているのかな、と思っています。

堀川氏:
私は、日本で働いてみたいです。というのも、パネルディスカッションのお話で、自分にとって環境が適さない場合、自分で動くべきというご意見がありましたが、これ自体は賛成なんです。ただ、その動く先が海外ではなく、日本で作れないかを考えてみたいからです。

そういう意味で、自分たちのところから、少しずつでも環境を整えられるようにサポートしたいですね。

――最後に総括をお願いします。

堀川氏:
まず、ぜひとも次回開催を目指したいです。

というのも、今回の内容で言えば、たとえば、HP Labsに誰でもいけるにいけるとは限りません。Webや雑誌で情報を知ることはできるかもしれませんが、実際に来てみて、自分の目で見て肌で感じることでの気付きがあるはずです。

私どもパソナテックでは、エンジニアの方たちの会社として、少しでも多くのエンジニアの人に、そういう場を提供して自分自身で感じてもらえればと思います。そこから、良いキャリアアップを目指してもらいたいです。

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