2009年3月27日、「創る心とおもてなし―第1回Webエンジニア料理対決」(主催:株式会社技術評論社、クックパッド株式会社/協力:Yahoo! JAPAN、リクルート メディアテクノロジーラボ)が開催されました。ここでは、写真・動画とともに第一部の模様をお届けします。
創る心とおもてなし
今、世の中にあるWebサービスのうち、多くのユーザの支持を得ているものに共通しているポイントとして「独自性」が挙げられます。そして、独自性を生み出す鍵を握るのが、開発者の「創造力」と「おもてなしの心」です。これらは、何もWebサービスに限ったものではなく、普段私たちが生活している中で接している身近なものにも当てはまります。「料理」もその1つです。
そこで、普段Webサービスを開発している人たちの創造力とおもてなしの心について、技術軸だけではなく、料理という生活軸からも迫り、これからのWebサービスに必要なヒントをお見せすることを目的に、今回のイベントが開催されました。
第一部:三者三様、それぞれが考える「創造力」と「おもてなし」
司会によるイベント趣旨説明の後、ゲストとしてプロの料理人でもある副島シェフが紹介され、各チームが入場し、いよいよ料理対決に入りました。
イベント開催にあたり、あらかじめ各チームには料理のテーマが伝えられていました。それが「フライパン料理」です。フライパンは人によってさまざまな使い方があり、料理のアレンジを工夫できます。このコンセプトのもと、3チームは以下の料理を作ることになりました。
- Yahoo! JAPANチーム:オムライス
- リクルートMTLチーム:タコス
- クックパッドチーム:餃子
果たしてどんな料理ができるのでしょうか? 各チームの料理名が発表されると、会場はどよめきました。
Yahoo! JAPANチーム
Yahoo! JAPANチームが作るのは「オムライス」。幅広い世代に受け入れられる洋食です。今回、チームの中に韓国出身の禹さんが中心となって、オリジナル韓国風オムライスが作られることになりました。ちなみに、韓国風というのはチキンライスに自家製キムチを加えて、調味料にコチュジャンを入れるという、斬新な工夫がされていました。
今回の料理コンセプトについて、検索事業部開発技術3リーダー 澤田哲也氏は「オムライスという老若男女幅広い方に召し上がっていただくメニューをベースに、自分たちならではの工夫を盛り込んでみました。とくにグローバルなコンセプトを入れたところがポイントです。また、ちょうど先日の第二回WBC決勝戦が日本対韓国ということもあったので、日本で作る韓国風オムライスということで良いタイミングだと思います」とコメントしました。
リクルート メディアテクノロジーラボチーム
リクルート メディアテクノロジーラボチームは「タコス」を題材に選びました。題材選択の理由について「タコスというのは、中身の具によっていろいろな味が生まれます。これは食べる人が食べたい味を作ることができる、いわばマッシュアップの考え方にも通じます。私たちのコンセプトでもあるプラットフォームの提供という考え方から、タコスをテーマにしました」と、リクルートメディアテクノロジーラボチーフアーキテクト 川崎有亮氏は述べました。
クックパッドチーム
今回の主催でもあるクックパッドチームが選んだ料理は餃子。さまざまな具を選び、食べる方の好みに合わせる“おもてなし”を意識した題材です。中心となって、食材の調理をしたCTO橋本健太氏は、とても手慣れた包丁捌きを見せ、来場した参加者からも感嘆の声が上がっていました。
さらに、クックパッドチームは、料理がとてもスムーズに行われ、最後は余った時間と余った材料を使用して「アジャイルしそ餃子」と名付けた、アドリブの一品が追加されました。
料理完成!試食
スタートから45分の調理時間が過ぎ、3チームとも料理が完成しました。
どの料理も、ビジュアル的に素晴らしく、また、とても美味しそうな匂いを漂わせています。今回、ゲストの副島シェフが代表で試食を行い、それぞれの料理を吟味しました。
その後、参加者全員に各チームの料理が振る舞われ、皆、料理とともに懇談をしました。参加した3チームのメンバーは、無事料理が終わった安心感とともに、それぞれの味を試しながら、「美味しかった」「やるな」といったコメントを交わし、それぞれの検討を称えました。
- 創る心とおもてなし~第1回Webエンジニア料理対決
- http://gihyo.jp/event/2009/cooking