データテクノロジー⁠株⁠「Centeミドルウェア技術解説セミナー」開催

6月26日、東京、秋葉原のスター貸会議室 秋葉原ホールにてデータテクノロジー⁠株⁠主催による、同社の組込みミドルウェア「Cente」製品に関する技術セミナーが開催されました。その模様をお伝えします。

CenteミドルウェアはμITron上で動作する組込みミドルウェアで、TCP/IPネットワークや無線LAN、USBインターフェース、SDメモリカードファイルシステムなどのソフトウェアがラインナップされています。セミナーでは各企業の組込み開発部門の技術者、マネージャを対象に、同社の技術者によるこれらミドルウェアの概要や最新動向の解説、およびパートナー各社による応用技術の発表や展示が行われました。

最後のセッションは「SDカードファイルシステムの組込み技術とexFATへの機能拡張に関する解説」と題した、SDメモリカードとFATファイルシステムについての技術解説です。exFATというのは、MicrosoftがWindows CE 6.0に実装したFAT拡張のファイルシステムで、SDカードの上位規格となるSDXCカードで標準となる予定です。これにより最大2Tバイトの容量のカードを作ることができるほか、Unicode 256文字までのファイル名をつけることができたり、ファイルアクセスもFAT16のSDカードの32倍になることが期待されています。

同社のCenteシリーズでサポートしているexFAT対応のファイルシステムは、従来のFATやSDHCカードで使われているFAT32にももちろん対応しており、初期化やセクタリードなどのコマンドの頭に「ex_」などを付けることで、同じような形でプログラミングが可能となります。

展示会場の模様
展示会場の模様
会場の展示から。⁠株)コアによるARM9(NEC製MP201)ボードのドライバデモ。展示品はT-Kernelを利用したですが、同じハードウェアで同様のシステムをAndroidでも構築できているとのことです。
会場の展示から。(株)コアによるARM9(NEC製MP201)ボードのドライバデモ。展示品はT-Kernelを利用したですが、同じハードウェアで同様のシステムをAndroidでも構築できているとのことです。
⁠株⁠ウェルビーンによる、Android環境のデモ。簡単にグラフィカルな環境を構築することができます。
(株)ウェルビーンによる、Android環境のデモ。簡単にグラフィカルな環境を構築することができます。
上記のAndroid環境はIntel Atomを使った評価ボード上で動作しています。
上記のAndroid環境はIntel Atomを使った評価ボード上で動作しています。
データテクノロジー⁠株⁠
URL:http://www.datec.co.jp/

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