レポート

2日間のワークショップ!!熱いエンジニアが集う「WACATE2014夏」参加レポート

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みんなで宴会,さらにゲームで景品ゲット(^O^)お便り紹介も??~ディナーセッション~

ワークショップでの疲れを温泉で癒したら,美味しい料理を堪能しながらのディナーセッションです。ここでは食事をしながら参加者との交流を深めますが,クイズ大会や抽選会があり,景品(みんなが欲しがる技術本)をゲットできます。私も景品をゲットしてより一層楽しむことができました。またWACATE参加申し込み時に記入したメッセージをラジオ番組よろしくお便り紹介形式で読み上げ,それを実行委員さんたちが笑いアリのコメントをいれつつ盛り上げてくれました。

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テストを語り尽くす!でも語り尽くせない!!~夜の分科会~

宴会が終わり,就寝となると思いきやみんなでテストを語り尽くす,夜の分科会が開催されました。ここでは4つのテーマを設けて,参加者が自分たちで参加したいテーマに参加して語りあおうというものでした。私は「テストの悩み」をテーマに「テストはいつ終わればよいのか??」という悩みを打ち明けたところ,⁠期限がくるまでやれることをやる」「バグ収束曲線を使う」といった事例を紹介いただき,また,予定より前倒してテストが終わったときテストをやめるのか??という議論も新たに始まり,あっというまに時間は過ぎていきました。

印象に残ったのは参加者の皆さんがどんな悩みを打ち明けても親身になって聞いてくれることです。私の悩みもそうですが,初参加の方で「よいテスト設計とは何ですか??」といったざっくばらんな悩みをぶつけてもみんな自分のことのように悩んで議論していました。そして議論の途中でタイムアップ…「テストは語り尽くせない」と感じました。

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2日目のオープニング「テストは戦い!!」~テスト設計コンテスト'14優勝チーム講演~

2日目のオープニングは寝起きのダルさを吹き飛ばす,ASTER主催の2014年度のテスト設計コンテスト優勝チームTFC KA・RI・YAさんの講演です。TFCとは「Test Fighting Club」の略で,⁠現場をもっとハッピーに」のコンセプトに集まった「戦闘集団」と語っていました。

講演で特に刺激を受けたのは「テストアーキテクチャはまだまだ未成熟だから頑張ればNo.1になれる」というメッセージでした。そして,TFC KA・RI・YAさんは本気でNo.1を目指し,テスト設計コンテスト優勝という結果を残しつつも,現場改善のためまだまだ戦い続けていこうとする闘志があることに感動すら覚えました。⁠加速」すれば,チャンスがある!!そういった「希望」を参加者みんなに与え,参加者のモチベーションを一気に高める講演であったと思います。

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昨日の続き ~テストの再利用!今日は追加・変更!

寝起きのダルさが吹き飛び,さあやろう!!というモチベーションで昨日の続きに入ります。昨日までは試作版のテスト項目を整理しました。今日は改善機能の仕様書から追加機能を昨日作成のマトリクスに反映させ,それをもとにテスト項目を作成していきます。

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マトリクス作成については「追加機能」⁠それに伴い何を確認しなければならないか」をいかに説明しやすいようにするかがポイントでした。私のチームは追加機能に伴って追加した機能,テストカテゴリ,追加するテストに関してはマトリクスに色を変えて表現しました。また,変更を加えたものが仕様書のどこから来たものなのかをわかるように仕様書とマトリクスのトレーサビリティをとりました。テスト項目についても,マトリクスとのトレーサビリティがとれるようにして,テストの意図がマトリクスを見ることによってわかるようにしました。

このワークショップを通してですが,ゆもつよメソッドはマトリクスとして全体像が見えるため,機能に追加変更があった際,追加・変更箇所,影響範囲が特定しやすいというところにメリットがあることがわかりました。

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みんなで発表「俺たちの再利用!!」

演習が終わり,各グループ7分間で成果を発表していきます。変更点を既存のマトリクスの上に重ねて表現し,変更前・変更後を切り替えながら説明していたグループや,状態遷移表を加えて説明しているグループ,最初にプロセスのフロー図を作成して作業に着手して効率化をしたグループなどさまざまな事例を聞くことができました。

私は自分のチームの発表を担当したのですが,時間配分が考慮できておらず,7分を経過してしまいました。にもかかわらず,実行委員の方々の配慮により最後まで発表させていただきました(実行委員会の方々ありがとうございました⁠⁠。次回WACATEも参加する予定ですが,その際は,⁠良い成果」⁠良い発表」をテーマに参加したいと思います。できればそこで作業の効率的な進め方のヒントも得ることができればさらに参加することに価値が見いだせると思いました。

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今後の活動のヒントへ~クロージングセッション~

最後は招待講演者による講演で,今回は日本電気⁠株⁠吉澤智美氏によるセッションです。10個以上のテーマをお話いただきさまざまなヒントをいただきました。その中で私がこれだと思ったキーワードは「記録」です。テストはいかに「記録」を残し,その「記録」をいかに活用していくかが大切なことであると感じました。そう考えるとテスト活動における成果物はすべてその活動の「記録」であり,それを「記録するだけ」で終わらせるのではなく,それをいかに有効活用して未来に活かしていくかが大切なことではないかと思いました。

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「テスト」がいくつ出てくるかで評価する? ~ポジションペーパー賞発表~

最後にWACATE実行委員長の澤田悠介さんより,ポジションペーパー3賞の発表がありました。

  • 実行委員が最も加速していると認定した「Most Accelerationg Paper賞」
  • 招待講演者が独断で決める「Biased Favorite Paper賞」
  • 参加者の投票で決める「Best Position Paper賞」

私は光栄にもBest Position Paper賞をいただいたのですが,Biased Favorite Paper賞を決めていただいた吉澤智美氏は「テスト」という単語が出てきた回数を測定して一番多く使っていた方を選出されており,定量的なデータを用いて熱意を評価するといった独創的な評価方法を用いており最後まで勉強になりました。

最後に~必ず何かを持ち帰ろう!!

世の中には勉強会・研修といった名前のものがたくさんあります。私もいくつかの勉強会・研修に参加しましたが,これといって有効活用できているものはありませんでした。しかし,今回は参加するからには必ず何か持ち帰ろうという意気込みで「何が持ち帰れるのだろう」と常に考えながら講演・演習に臨みました。結果,想像していたよりも多くのものを持ち帰ることができたと思っております。すばらしい講演・演習を企画してくださったWACATE実行委員会の方々,講演者の方々のおかげもあると思いますが,自分が何かを持ち帰ろうという意識でこの2日間を過ごしたことも大きな要因のひとつであると感じております。

この記事を読んでおられる皆さんも「会社の指示で」⁠上司の勧めで」というかたちで勉強会などに参加する方々が少なからずいると思います。そのときはただ言われたままに参加するのではなく,⁠必ず何か持ち帰ろう」という意識を持って参加すれば,得るものはたくさんあり,貴重な経験を積むことができるのではないかと思います。次回は私もBPPセッションを担当します。少しでも参加者のみなさんへ「持ち帰れる何か」を提供したいと思っておりますのでよろしくお願いします。

著者プロフィール

タカハシカズナリ

独立系SIの第三者検証事業に所属。ソフトウェアテストを担当。

携帯電話,スマホ,カーナビ,計測機器といった製品のテストを経験して,自分がこの製品のテストをどうやりたいのかに「思い」を示せず数々の失敗も経験。どうやりたいのか「思い」をもつことが少しずつできるようになってきたが,「思い」をもつには知識が必要であると感じテスト勉強会に積極的に参加,現在も日々勉強中である。