レポート

12回目を迎えたLLイベント~LL Diver,昼も夜も大盛り上がりのうちに閉幕

この記事を読むのに必要な時間:およそ 4 分

パネルディスカッション@未来館ホール

エディタ対決(仮)

永年,人気のエディタとして親しまれるVimとEmacs,さらに近年話題のSublime TextとAtomの4つのエディタについて語り合うパネルディスカッションです。Vimはkaoriya氏@kaoriya⁠,Emacsは吉田昌平氏@syohex⁠,Atomはtwitter.com/mizchi">@mizchi氏,Sublime Textは平出弥彦氏@chikatoikeが代表としてディスカッションを繰り広げました。司会を務めたのは前田薫氏@mad_pレピダム⁠⁠。

来場者に業務で使用するエディタを質問するところから始まった本パネルディスカッション。今回,会場内にはVimやIDEをエディタとして使用するユーザが多かったようです。

Vim,Emacs,Sublime Text,Atom。このエディタの構図は,どこかLL4大言語の構図に通ずるものがある(かも)

Vim,Emacs,Sublime Text,Atom。このエディタの構図は,どこかLL4大言語の構図に通ずるものがある(かも)

スピーカー自身と各エディタの紹介に続きます。

組み込み系プログラマの吉田氏。Emacsは(同列に語られる)Vimより人気がないのではないかなど現在のEmacs人気に対する実感を語りました。Emacsを使う理由は,Emacsが最もプログラマブルなエディタであるためです。

続いて,こちらも組み込み系プログラマの平出氏。Sublime Textの優れた点としてはクロスプラットフォーム,ファイルを素早く開けること,強力なテキスト編集,豊富なパッケージとスクリプトをPython,設定をJSONで書ける点を挙げています。以前はVimを使っていましたが,Sublime Textに乗り換えたそうです。

そしてフロントエンドエンジニアのmizchi氏はSublime TextをWebブラウザの技術(+npm)で実装したのがAtomであると語ります。すべてHTMLとCSSで書かれたの中身を開発ツールで会場に見せ,atomインスタンスを触って構造を明らかにしました。拡張しやすい革新的なエディタであるとのことです。

kaoriya氏は幅広く組み込みからフロントエンドまで担当するエンジニア。Vimの配布やパッチで有名です。Vimの歴史のうち,外部スクリプト言語のサポート開始やluaサポートなど特に重要な発展を紹介しました。

紹介ののち,ディスカッションに。エディタを拡張したくなってしまうのではないかという議題に対し,ついついEmacs Lispを書いてしまう(吉田氏⁠⁠,中身が気になるので仕事ではAtomではなくSublime Textを使う(mizchi氏⁠⁠,拡張するのではなくVim本体(cのソースコード)をいじってしまう(kaoriya氏)など特徴的な回答が集まりました。以前はプラグインを書いていた平出氏は,最近はあまりいじらないでも満足とのことです。

Sublime TextやAtomは端末(いわゆる黒い画面)から起動できないこと,Vimモード(エディタによるVimエミュレーション⁠⁠,文字コードやエディタの今後など他にも多くの議題,会場からの質問で盛り上がったエディタ対決(仮⁠⁠。対決には至らず,終始和やかなムードで進み,広く今日のエディタ事情を知ることができました。

ライトニングトークス

イベント最後の盛り上がりは何と言ってもLT(ライトニングトークス⁠⁠。今回も多彩なLTが繰り広げられました。

JavaScript Bad Parts Recycle/Yasushi HASHIMOTO @yellow844

ダメなJavaScriptからより良いJavaScriptを書く方法について紹介。

Ruby2.1のRefinementsで作るSpockライクなテスト構文/橋立友宏 @joker1007 (Yokohama.rb/Shibuya.rb/Asakusa.rb)

RefinementsのRubyへの登場によるDSL書き放題の環境,Spockライクなテスト構文の書き方を可能にするまでについて。

Fumiの思想/野中哲 @anonaka

氏が自作したFumiの設計の裏側の思想を紹介。

JavaScript異文化交流/竹馬光太郎 @mizchi

フロントエンドエンジニア・デザイナー・マークアップエンジニアが触り,異文化交流の場と化すJavaScriptの現状について。

継続的WEBセキュリティ診断/市川 @cakephper (ビットフォレスト)

CIのようにWebセキュリティ診断も継続的に行うべきという持論を展開。

Brainfuckで遊ぼう/shigemk2 @shigemk2 (ファンコミュニケーションズ)

Node.jsでBrainfuckのインタプリタとJITコンパイラを作成した話。

JavaScriptは本当にLLなのか?川田寛 @kawada_hiroshi (html5jエンタープライズ部)

JavaScriptが本当にLightWeight Languageなのか,JavaScriptを支える企業や団体の例から明らかに。

forやめろ,あるいは「繰り返し」という呪縛から逃れるために/似非原重雄 @esehara (Nana music)

繰り返しがいかに難しいか。また繰り返しとはそもそも何か。

LL Diverでのネットワークの取り組みとCONBUについて/CONBU

会場ネットワークを担当したCONBUの紹介,当日朝からも大変だった話なども。

LL QUIZの正解発表/LL QUIZチーム

LL Diver名物のQuizの答えや考え方を発表。

抽選会+閉会宣言@未来館ホール

LT後は未来館ホールでそのまま抽選会に突入。客席に投げ込まれたボールをキャッチできれば,賞品と交換できます。抽選会からさらに閉会宣言。夜の部への期待も膨らむ中,昼の部が終了しました。

著者プロフィール

野田大貴(のだだいき)

株式会社技術評論社、雑誌編集部所属。主な業務は書籍の編集。

Twitter:@nodawep

バックナンバー

2014年

バックナンバー一覧