「IoT(Internet of Things)はデバイスとクラウドが融合する技術。だがこれまで,ハード側の人間とクラウド側の人間が接点をもつ機会はほとんどなかった。ソラコムという存在がこの両者をつなぐ架け橋になってくれるのではと期待している」─12月11日,東京・渋谷で行われたソラコム初のユーザカンファレンス「SORACOM User Group #0」において,発起人のひとりであるアットマークテクノ 竹之下航洋氏はこう挨拶しました。
「SORACOM User Group #0」の会場となったのは渋谷の「イベント&コミュニティスペース dots.」です
9月にサービスをローンチして以来,すでに多くのユーザを獲得しているソラコムですが,ユーザどうしのより積極的な情報交換を推進することを目的に,パートナー企業のメンバーが中心となってユーザグループ「SORACOM User Group」が設立されました。IoTという分野には,デバイス関連だけでなく,ソフトウェアやクラウドのエンジニアも多く関わってきます。しかし冒頭の竹之下氏の言葉にもあるように,これまでデバイス側とクラウド側のエンジニアの接点はほとんど存在しませんでした。ソラコム 代表取締役社長の玉川憲氏は「IoTシステムの構築にはフルスケールエンジニアが必要」とよくコメントしていますが,その言葉通り,IoTの世界ではデバイスにもソフトにもクラウドにも精通していることが求められつつあります。そうした時代を生き抜く"フルスケールエンジニア"になるため,これまで接点をもたなかった者どうしでの学び合いを促進していく─SORACOM User Group発足の背景にはそうした意図が込められています。