ここ数年,
いま,
トラディショナルとデジタルの両面からデジタルトランスフォーメーションを支援する ―NTTデータ 冨安氏
基調講演の最初では,
NTTデータはこの3つのストリーム ―トラディショナル
- PoCセンター
IoTやコネクティッドカー,
ブロックチェーンなど高難度なデジタルテクノロジの実証を行うPoC (Proof of Concept) センターの設立 - ブロックチェーン
ブロックチェーンのビジネスへの適用検討を支えるプラットフォーム
(ブロックチェーンCoE) の整備 - コネクティッドカー
サイバートラストと協業,
クラウドやAIを活用して大量データをセキュアに処理可能な新サービスを開発中 - 製造トレーサビリティソリューション
リコールなどの不具合調査やその影響特定業務の効率化,
リコール対応費用の削減を可能にするためのソリューションとしてHadoopを基盤とした製造トレーサビリティ検索基盤を提供 - 大企業×ベンチャー
エンタープライズを中心とする顧客企業と先進技術による開発を得意とするベンチャー企業のマッチングをNTTデータが行い,
三者にメリットがある"Win-Win-Win"となる新しいビジネスを創出 - ハッカソン
学生を対象に毎年テーマを掲げてハッカソンを実施,
学生の柔軟な発想をもとにITで可能となる新しい未来を共創 (2017年のテーマは 「Life Style Hackathon - 5年後の世界をハック」)
これらの分野を中心に,
フェイルファーストとスモールスタートが成功のカギ ―IDC Japan 中村氏
デジタルトランスフォーメーションとはいままでできなかったことをできるようにする変化であり,
中村氏はデジタルトランスフォーメーションを実践している国内企業の例として,
金融や製造といったクラシックな分野の企業がなぜデジタルエクスペリエンスに必死で取り組んでいるのか,
IDCの調査によれば2020年までに全企業の1/
ではデジタルトランスフォーメーションの実現にはどんなアプローチが求められるのでしょうか。中村氏は以下の5つの変革を挙げています。
- リーダーシップ変革 … 自社のデジタルエクスペリエンスビジョンを策定し,
パートナー, 顧客, 従業員に対してあらたな価値を提供する - オムニエクスペリエンス変革 … 製品/サービスに対する顧客体験を持続的に展開できるエコシステムを構築する
- 情報変革 … 製品/サービスにひもづく情報
(顧客, マーケット, 取引内容など) の価値と活用を発展させるアプローチを示す - 運用モデル変革 … デジタルに接続された製品やユーザ,
サービス, パートナー企業を活用してビジネスオペレーションを効率的に実現する - ワークソース変革 … 正社員などの内部人材と契約社員やフリーランスなどの外部人材をバランスよく配置/調達し,
事業目的を達成する手法を進化させる
そしてこれら5つの変革を達成するため,
- 事業とITの両方に精通したCDO
(Chief Digital Officer) を設置し, デジタルトランスフォーメーションのビジョンを決める体制を構築する - 事業/業務/ITに精通し,
グローバルの動向やテクノロジトレンドを把握しているベンダをパートナーにして, デジタルプラットフォームを選択/構築する - 共創による新規ビジネスモデルを創出するために,
コワーキングスペースをもつベンダとアイデアワークショップを実施し, オープンなかたちでのPoCを始める - イノベーションは大企業の既存事業とは文化が異なる。したがって大企業内のイノベーション事業部ではなく,
スモールスタートで事業の意思決定や予算の迅速な遂行を図る
といったアドバイスを示しています。とくに重要なのは,