3D立体写真で見る宇宙
Part.2 画像処理で星座を3Dにする
「織姫星までは25光年,
梅雨の晴れ間に輝く七夕の星を見ながら,
一枚の星座写真を画像処理することによって,
3D処理の基本
(A) 星の距離を調査する。 (B) 距離に反比例したピクセル数だけ星を移動し (平行法の立体写真の場合, 左目用写真では右に移動させる), 切り取られた部分を周囲の夜空の色でスポッティングする。 (C) スポッティング後, 一緒に移動してしまった周辺の星を元の位置に戻す。 (D) B, Cと同じ処理を右目用写真でも行う (移動方向は左目用写真の逆)。 (E) A~Dの処理を写真内にある距離を調査した星全てに対して行う。
1.こと座・ はくちょう座・ こぎつね座
上の星座がこと座で明るい星は織姫星。下の星座がはくちょう座で白鳥の尻尾にある1等星がデネブ。デネブは遠くにあるにもかかわらず明るく,
2.わし座・ や座
真ん中の大きい星座がわし座。その上に見える小さい星座がや座。手前に飛び出て見える明るい星が牽牛星。地球の近くにあるため明るく見えることがわかります。
数光年もの距離を移動できない人類では撮影不可能な星座の3D立体写真も,
それでは,
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3D立体写真で見る宇宙
- Part.4 HSTの写真にチャレンジ
- Part.3 星雲星団や銀河を3Dにする
- Part.2 画像処理で星座を3Dにする
- Part.1 天体の運動や位相変化を利用した3D写真