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第80回 StarSuite 9と同梱フォントを使用する

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

今回は,(とある条件で)とってもお得に購入できるStarSuite 9のインストール方法を紹介します。

StarSuite 9とは

StarSuite 9は,Sun Microsystemsが開発しているオフィス・スイートです。OpenOffice.orgの商用版というと,わかりやすいかもしれません。

OpenOffice.orgと比較して,次のような特徴があります。

  • 多数のテンプレートやクリップアートの添付
  • Microsoft Office準拠のリコー社製フォントを添付※1
  • 商用データベース(Adabas D)添付※2
  • サポートサービス
※1
今回はリコーフォントと呼ぶことにします。
※2
ただし,今回説明するインストール方法では使用できません。

なお,StarSuite 8までは一太郎インポートフィルタが添付されていましたが,StarSuite 9では拡張機能として別途リリースされています。ただし,WindowsのみでLinuxでは使用することができません。

なんといっても魅力的なのはリコーフォントの添付で,通常ではこれだけのフォントをこの価格で購入することはできません。

StarSuite 9の入手

StarSuite 9は以下の方法で入手できます。

ここでは,ソースネクストのパッケージ版を購入することを前提にします。というのも,「謝恩キャンペーン版」と銘打って,限定10000本ながら3490円というちょっと信じがたい価格で販売されているからです。値段だけなら為替レートの関係でSunからのダウンロード販売が一番安いですが,これだと1つのプラットフォームのバイナリしか入手できず,Windows・Linux・Mac OS Xの3つのバイナリがDVD-ROMに収録されているこのキャンペーン版がダントツでお買い得です。購入はもちろんアマゾンなどのオンラインショップでもいいのですが,ポイントがつく店頭だと更にお得かもしれません。筆者はヨドバシカメラで購入し,ポイント10%ついたので,実質さらに割引されたことになります。

注意点

注意点と同時に考慮事項でもありますが,まず,LinuxではOpenOffice.orgとの同居は基本的に考慮されていません。もちろん消してしまってもいいのですが,Ubuntuだと依存関係で消すのはあまり望ましくありません。

よって,ホームディレクトリにインストールすることにします。複数アカウントで使用する場合は,そのアカウントごとにインストールが必要になります。その関係で,設定もやや面倒となります。

インストール

StarSuite 9は,パッケージはRPMで提供されています。よって,あらかじめRPMをインストールしておく必要があります。今回は基本的にずっと端末を使用するため,起動しっぱなしにしておいてください。

$ sudo apt-get install rpm

DVD-ROMを挿入するとNautilusが起動すると思いますが,今回は特に使用しないで,閉じてください。

インストーラのデフォルトだとホームディレクトリ直下にoptというディレクトリを作成しますが,これだと不都合があるかもしれないので,starsute9というディレクトリを作成しておきましょう。

$ mkdir starsuite9

端末から次のコマンドを実行して,インストーラを起動します。

$ cd /media/cdrom/Linux/StarSuite/Linux
$ ./setup

最初に「ルート権限がない」と注意されますが,前述のとおりに了承して進めます。あとは,[インストールディレクトリの選択]でstarsuite9ディレクトリを選択するぐらいしか注意点はありません。

図1 開始時の注意

図1 開始時の注意

図2 インストールディレクトリの選択

図2 インストールディレクトリの選択

アップデート

DVD-ROMに収録されているStarSuite 9は,OpenOffice.orgだと3.0.0相当です。現在は3.1.0相当のUpdate 2が入手できます。入手が簡単にできるといいのですが,残念ながら若干煩雑になっています。というのも,なぜかユーザ登録が必須なのです。

まずはアップデートのページへ行き,『ソースネクスト「スタースイート9」のお客様』をクリックします。一番下にスクロールし,「Sun Onlineアカウントの登録」をクリックして登録を行ってください。その際,別タブで開いておくと便利です※3)。その横の「解説」を,さらに別タブで開き,参考にしてアカウントを登録するといいでしょう。アカウントをお持ちの方は,必ず事前に「SunSolveにログイン」をクリックし,ログインしておいてください。その上で「ダウンロード」をクリックし,ダウンロードを行います。Windowsなどほかのプラットフォームのアップデートも必要な方は,一緒にダウンロードしておくといいでしょう。

※3
別タブで開いた場合,ユーザ登録完了後にアップデートのページを再読込すると,ログインされた状態になるはずです。もしならなければ「SunSolveにログイン」をクリックし,ログインしてください。

 アップデートをホームディレクトリにダウンロードしたと仮定して進めます。次のコマンドを実行してインストーラを起動してください。

$ cd
$ unzip 139332-02.zip
$ cd 139332-02
$ ./setup

やはりここでも「インストールするディレクトリの選択」で,starsuite9を指定するのがポイントです。

これでアップデートが完了しました。起動する場合,Nautilusからだと$HOME/starsuite9/opt/starsuite9/programのsofficeなどをクリックしてください。すると「"soffice"を実行しますか? それとも内容を表示しますか?」というダイアログが表示されるので,「実行する」をクリックしてください。初回起動時にはOpenOffice.orgと同じような,ライセンスの確認やユーザ名の入力をするダイアログが表示されます。最後に登録することもできますが,特に必要ではありません。

Java VMがインストールされていない場合,その旨警告が表示されます。その場合は,次のコマンドを実行してJava VMをインストールしてください。

$ sudo apt-get install openjdk-6-jre

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。

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