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Ubuntu Weekly Recipe

第97回 複数のOSを使う(3)GRUBを使ったデュアルブート,GRUBの設定

前々回前回と,複数のOSを使う方法について説明してきました。今回は,その締めくくりとしてGRUBを使って1つのハードディスクでデュアルブートする方法とGRUBの設定方法を紹介します。

GRUBを使って1つのドライブでデュアルブートする

1つのドライブに複数のOSをインストールしてGRUBを用いてデュアルブートする方法は,一部の環境で,すでにインストールされているWindowsを起動不能にしてしまうというリスクを抱えています。それを避けるために,前回紹介したドライブを増設する方法やWubiを検討してみてください。

また,Windowsが起動しなくなってしまった場合に備えて,バックアップやリカバリディスクの作成を欠かさないでください。

WindowsがプリインストールされているドライブにUbuntuもインストールするには,インストーラの「ディスクの準備」で,「それぞれ別のものとしてインストールし,起動時にどれを起動するか選択」を選びます。つぎに画面下部に表示されているスライダを左右に動かして,どれだけの容量をUbuntuに割り当てるか決めます(図1)。「進む」をクリックすると確認画面が表示され,パーティションの変更を実際にディスクに書き込むには「続ける」をクリックします(図2)。後は通常のインストールと同様に作業を進めれば,インストーラによってGRUBが自動設定され,GRUBを使ったデュアルブートが完成します。

図1 スライダを左右に移動させてUbuntu 9.10に割り当てる容量を決める

図1 スライダを左右に移動させてUbuntu 9.10に割り当てる容量を決める

図2 パーティションの変更を書き込むには「続ける」をクリック

図2 パーティションの変更を書き込むには「続ける」をクリック

GRUB LegacyとGRUB 2

Ubuntu 9.04まで使われていたGRUB Legacyに代わって,Ubuntu 9.10ではGRUB 2が採用されています。さらにUbuntu 9.10のインストーラは,他のOSがインストールされているかどうかを判断して,GRUB 2の設定を変更します。

他のOSが見つからず,Ubuntu 9.10が唯一のOSとなる場合は,起動時にGRUB 2の画面の表示しません。ただし,起動時に「Shift」キーが押し続けられているときだけGRUB 2の画面を表示し,リカバリーモードやメモリテストを選択できる仕組みになっています。

Windowsなどの他のOSが見つかったときは,GRUB 2のOS選択画面を10秒間表示するように設定されます。10秒間操作がなかったときはUbuntuを起動するようになっています。

9.04からアップデートした際にはGRUB Legacyがそのまま使われ,GRUB 2はインストールされません。アップグレードした場合でもGRUB 2を使用したければ,[アプリケーション]-[アクセサリ]-[端末]で,以下のコマンドを実行します。

$ sudo apt-get install grub-pc

すると端末内で設定画面が表示されるので,指示に従って設定していきます(図3)。なおこの作業では,選択している項目の移動に「Tab」キーを使います。

図3 端末内に設定画面が表示される

図3 端末内に設定画面が表示される

この際,GRUB Legacyのmenu.lstからGRUB 2をチェーンロードするか聞かれるので,必ず「はい」を選択します(図4)。続いて,「Linuxコマンドライン」と「Linuxパラメータ」の設定がありますが,どちらもそのまま「了解」を選択してください。

図4 チェーンロードの設定では必ず「はい」を選択

図4 チェーンロードの設定では必ず「はい」を選択

ここまでの作業でGRUB LegacyからGRUB 2が呼び出されるようになります。GRUB LegacyのOS選択画面を見てみると,確かにGRUB 2を呼び出すようになっているのがわかります(図5)。

図5 GRUB LegacyからGRUB 2を呼び出すようになっているのがわかる

図5 GRUB LegacyからGRUB 2を呼び出すようになっているのがわかる

このように9.04からアップグレードした場合でもGRUB 2を使用できるようになったわけですが,GRUB Legacyもまだ一部分で使われています。おすすめはしませんが,GRUB Legacyを全く使わないように,GRUB Legacyが担当している部分もGRUB 2で置き換えるには,端末で以下のコマンドを実行して,ブートローダのインストール先を指定してください。

$ sudo upgrade-from-grub-legacy

著者プロフィール

村田信人(むらたのぶと)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntuオフラインミーティングに参加するうちにUbuntu Japanese Teamの活動に興味を持ち,2009年8月に加入。

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