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第381回 インプットメソッドの便利な機能

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再変換

再変換は,すでに確定した語をあとから再び変換する機能です。内部的にはこのような動きになります。

  1. 変換したい語を選択
  2. 再変換キーを押す
  3. 変換したい語を変換エンジンに投げ,一度ひらがなにする。そして再び変換する
  4. 候補として表示し,ユーザーに確定してもらう

ここからいくつかのことがわかります。まずは選択した語を取得し,IMに渡す必要がありますが,これはツールキットの仕事です。すなわち再変換したい場合はツールキットが対応している必要があります。続いては,通常再変換したい語には漢字が混じっているので注4)⁠変換エンジンに漢字をひらがなにする機能が必要です。もちろん漢字をひらがなにするということなので,語によっては音読み訓読みの関係で意図していないものに変換されることもあります。この場合は再変換は諦めるしかありません。

注4)
カタカナにしたいところをひらがなにしちゃったとか,あるいはその逆とかの場合でももちろん対応できます。

再変換に対応しているツールキットは,具体的にはGTK+です。バージョン2も3も特殊な例を除いて特に問題なく再変換できます。Qtもバージョン4では対応しています注5)⁠LibreOffice Writerでは,できたりできなかったりして条件がよくわかりません。CalcやImpressでは正常に機能しているように思えますが,あまり使わないのでよくわかりません。またChrome/Chromiumでも再変換できません。Firefoxでは問題ありません。変換エンジンは,AnthyとMozcは対応しています。libkkcは非対応のようです。ちなみにWindowsでは,筆者が知る限りではどの組み合わせでも再変換できます。

注5)
少なくともQt 5であるところのKubuntu 15.04のKWriteでは,fcitx-mozcでの再変換はできませんでした。IBusだとできるかもしれませんが試していません。

念のため実際の操作は,

  1. Shift+矢印キーまたはマウスで変換したい語を選択
  2. 再変換キーを押す

です図3)⁠再変換のキーは,ATOKキーバインドだとCtrl+変換キー,Microsoft IMEキーバインドだと変換キーです。

図3 極めて理想的に再変換できる例。アプリケーションはleafpad

図3 極めて理想的に再変換できる例。アプリケーションはleafpad

確定取り消し

確定取り消しは,確定した直後に誤変換に気づいた場合などに便利な機能です。Ctrl+Backspaceキーが割り当てられています。Anthyとlibkkcは未対応で,Mozcは対応しています。確定した直後のタイミングだけで有効であり,例えばカーソルをちょっとでも動かした場合は機能しなくなります。おおむねツールキットへの依存はないのですが,Chrome/Chromiumだけは二重挿入したような形になり図4)⁠もともと確定した部分を削除する必要があります。

図4 珍しく確定取り消しが理想的に動作しない例

図4 珍しく確定取り消しが理想的に動作しない例

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。

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