すぐわかる オブジェクト指向 Perl
2008年6月20日紙版発売
深沢千尋 著
B5変形判/564ページ
定価3,960円(本体3,600円+税10%)
ISBN 978-4-7741-3504-5
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書籍の概要
この本の概要
本書は Perl によるリファレンス,モジュール,パッケージ,オブジェクト指向の解説書です。これらを習得するには,どの言語を用いても独特な感覚が必要となりますが,本書では軽量言語 Perl をプラットフォームに選ぶことで,やさしく,楽しく学べることを目指しています。また,本書を通読することで,小さいプログラムを作るのと同じ労力で,大きなプログラムを簡単に作れるようになることを目的としています。
こんな方におすすめ
- Perlを使いこなしたい人
目次
第1章 いきなりモジュールを使ってみる
- 1-1 本書のあらすじ
- 本書のゴール地点
- 本書のロードマップ
- 分割プログラミング=分業プログラミング
- ファイルを軒並み処理していく
- File::Find を使ってみる
- プログラムの中身を見てみる
- サブルーチンfileProc
- プログラムを簡略化してみる
- 機能を追加してみる
研究コーナー1 一気読みモードでの文字列操作
- まず普通の置換
- 一気読みモード
第2章 「参照」は小粒でピリリと辛い~スカラーリファレンス~
- 2-1 リファレンスとは何か
- 「ポインタはF だねぇ」
- スカラーリファレンスとメモリー空間
- メモリー空間にアクセスする
- 名前だけじゃなくて住所も教えてください!
- デバッグ文字列
- と,ここまで書いてきてふと思ったのですが
- デバッグ文字列の謎再び
- ref 関数
- use strict 'refs';
- スカラー変数のリファレンスはあまり役に立たない
第3章 配列のリファレンス
- 3-1 配列のリファレンス
- 配列の復習
- 配列リファレンスの取得とデリファレンス
- 2 つ以上の配列をサブルーチンに渡す
- リファレンスが指す配列の各要素へのアクセス
- $$refMonth[4] ってわかりにくくないですか
- 矢印記法
- 自動生成の威力
- ちょっと横道:リストの最後に余計なカンマ
- 無名配列を使おう
- ブラケットのネスティング
- 2 次元配列の2 つの表現
第4章 ハッシュのリファレンス
- 4-1 ハッシュの復習
- ハッシュスライス
- delete 関数
- ハッシュリファレンスによるハッシュスライスのアクセス
- ちょっと横道:プログラムの勉強に便利な__DATA__
- 2 次元ハッシュプログラムの解説
第5章 サブルーチンのリファレンス
- 5-1 サブルーチンの復習
- サブルーチン=関数=function =機能
- サブルーチンの引数としてサブルーチンリファレンスを渡す
- ハッシュにサブルーチンリファレンスを格納する
研究コーナー2 リファレンスのまとめとシュウォーツ変換
- スカラーリファレンス
- 配列リファレンス
- ハッシュリファレンス
- サブルーチンリファレンス
- シュウォーツ変換
- map の使い方
- ということでソートの高速化に戻ります
第6章 ライブラリを取り込むrequire
- 6-1 サブルーチンライブラリの作成
- サブルーチンを作る
- サブルーチンを外部ファイルに出してrequire する
- 方法1 : require をフルパスで記述する
- 方法2 : @INC をいじる
- 方法3 :環境変数PERL5LIB を使う
- 方法4 :もともとの@INC を生かす
- サブルーチン以外をライブラリに入れる
- 人が作ったファイルをrequire する
第7章 名前空間を作るpackage
- 7-1 パッケージとは何か
- main パッケージってなんだろう
- File::Find パッケージはどうやって生成しているのだろう
- パッケージの決まり
- パッケージ=名前空間
- package の「普通の」使い方
- package 文の威力
- my とレキシカル変数
- use strict 'vars' 宣言とmy / our
- 補足:use strict のいろいろ
第8章 モジュールを使うuse
- require からuse へ,ライブラリからモジュールへ
- pm ファイルの作り方
- $VERSION 変数について
- 「use モジュール名」の裏側
- 輸出/輸入,する/しない
- use base ですっきり
研究コーナー3 本当にFile::Find を自作してみよう
- まず1 本のプログラムで作ってみよう
- モジュールの分離
第9章 オブジェクト指向モジュールの活用
- 9-1 オブジェクト指向とPerl
- オブジェクト指向とは何か
- 変数の型とは
- Perl とOOP
- CPAN を見に行く
- CPAN シェルによるモジュールのインストール
- Calendar モジュールを使ってみよう
- Calendar モジュールをさらに使いこなす
第10章 静的クラスの作成
- 10-1 クラスとメソッド
- 三角形の面積を求めよう
- 構造化プログラミングを導入してみよう
- モジュール化しよう
- メソッド呼び出し
- もうひとつ,正三角形を導入する
- 継承とオーバーライド
- スーパークラスとサブクラス
- AUTOLOAD
- 継承の注意点
- use base ですっきり
- 多重継承
- 正三角形クラスで継承を使う
- SUPER を使う
- 上司のお詫びを汎用化する(AUTOLOAD の復習)
- 静的クラス
- 3 本柱のうち2 本は立てました
- エクスポートと継承の微妙な関係
- 間接オブジェクト構文
第11章 オブジェクトクラスの作成
- 11-1 オブジェクトとは
- このところ三角形の面積を求めているわけですが
- クラスからオブジェクトへ
- クラスとインスタンスとオブジェクト
- オブジェクトとプロパティ
- Triangle クラスにオブジェクトを作らせる
- 短くしよう!
- エラーチェック
- ゲッター/セッターによるカプセル化
第12章 演算子のオーバーロード
- 12-1 オーバーロードとは
- 定義
- メソッドのオーバーロード(Perl ではできない…)
- 演算子のオーバーロード(Perl でもできる!)
- ,0+ のオーバーロード
- 演算子+,-のオーバーロード
- 演算子の自動生成
- 次は引き算だ
- 掛け算はちょっと凝ってみよう
- 最後に割り算だ
第13章 オブジェクトクラスの継承,デストラクタ,永続化
- 13-1 オブジェクトクラスの継承
- 三角形オブジェクトを継承する
- さらなるスーパークラスとAUTOLOAD
- DESTROY はデストラクタメソッド
- ちょっと横道: Perl 58 と510 で挙動が違う?
- DESTROY の研究(続き)
- オブジェクトの永続化(手作り編)
- オブジェクトの永続化(Storable 編)
- ちょっと横道: store の形式を知らないデータのretrieve
- オブジェクト指向モジュールにStorable を組み込む
- has a 関係とコンポジション
研究コーナー4 対決!ベンチマーク~オブジェクト指向
- Perl は遅いってホント?~
- Benchmark モジュールの使い方
- 14-1 CGIpm を使おう
- 言語設定,文字設定を直す
- カレンダープログラム
- Calendar::Simple モジュール
- モジュールを組み込む
- 14-2 レンタルサーバーへのCPAN モジュールのインストール
- サーバーにログインする
- CPAN の設定
- CPAN 前の作業
- CPAN シェルで初期設定
- CPAN シェルでインストール
- テスト
- レンタルサーバーCGI でのCPAN モジュールの使用
- CGI::Carp で500 エラーを表示
- use lib で私用ライブラリを明示
第14章 オブジェクト指向モジュールを使ったCGI
- CGI プログラムに引数を渡す
- param にコンソールから値を渡す
- CGI プログラムにUI を付ける
- UI にデフォルトを与える
- エラー処理を行う
- リストボックスの追加
付録
- 本書のプログラムの使い方について
- ActivePerl を入れる
- ディレクトリを作り,プログラムを置く
- テスト
- コマンドプロンプトのコマンド
- 長い表示結果を見るには
- ActivePerl のTips
この本に関連する書籍
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最速攻略 CGI/Perl 作り方入門
ホームページを作成するとき,掲示板やアクセスカウンタは欠かせません。本書は,目的別に章を構成し,ソースコードを丁寧に解説しています。また,CD-ROMにはサンプル...