tanQブックスシリーズ時空と生命
―物理学思考で読み解く主体と世界

[表紙]時空と生命―物理学思考で読み解く主体と世界

四六判/192ページ

定価(本体1,380円+税)

ISBN 978-4-7741-4042-1

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書籍の概要

この本の概要

私とは何か。時間とは,空間とは……。これらは,古来,哲学者たちが何千年もの間考え続けてきた謎である。近代科学の登場,そして19世紀から20世紀にかけての科学革命(進化論,相対論,量子論,分子生物学など)が,時間・空間・生命についてのわれわれの常識を覆した。「『私』は時間と空間の中に生きている」という事実への問いは,そういった意味で,きわめて現代的なテーマとして浮かびあがってくる。本書では,これらの謎に迫るべく,時間・空間・生命の関係を,物理学,生命科学,哲学の知見からときほぐしていく。

こんな方におすすめ

  • 科学哲学,時間論に関心のある方
  • 生命の存在について関心のある方
  • SFが好きな方

目次

序章

第一章 ミンコフスキー時空を読む

  • 1. 虚数iの発見
  • 2. ミンコフスキー時空
  • 3. ピタゴラスの定理と時空長
  • 4. 時空長の計算
  • 5. 縮退した時空
  • 6. ヒッグス場と時空
  • 7. 進行波と後退波
  • 8. 非局所性の問題
  • 9. 夢と時空
  • 10. 非因果領域に隠れていく未来

第二章 主体的意思としての生命――動物について

  • 1. 主観の科学的記述の困難さ
  • 2. ツバメの歓喜
  • 3. 進化の階層
  • 4. 言語は主体的意思の担い手たりうるか
  • 5. 自己意識の進化と大脳のモジュール群
  • 6. 自己意識は主体的意思の担い手たりうるか
  • 7. すべての動物は主体的意思を持つ
  • 8. 快・不快を基準に行為する主体的意思

第三章 主体的意思としての生命――バクテリアについて

  • 1. 生命の歴史的階層性
  • 2. 五つの王国
  • 3. 生命の代表としてのバクテリア
  • 4. 自然選択と自由経済
  • 5. プログラムされた死
  • 6. 植物の主体的意思について
  • 7. 主体的意思と快・不快

第四章 非平衡熱力学系と主体的意思

  • 1. 熱力学
  • 2. 平衡系とエントロピー増大の法則
  • 3. オンサーガーの相反定理
  • 4. 非平衡熱力学系
  • 5. 生命は主体的意思を持つ非平衡熱力学系である
  • 6. 生命誕生の困難さと必然性
  • 7. 散逸構造・複雑系・オートポイエーシス
  • 8. 複雑系システムから主体的意思へ

第五章 主体的生命原理と創造的宇宙

  • 1. 有時――道元の悟り
  • 2. グラディエント・ベクトルとしての主体的意思
  • 3. ミンコフスキー時空の時間軸に沿った「動き」
  • 4. 三すくみのジレンマ
  • 5. 最小作用の原理と経路積分
  • 6. 最大傾斜の原理
  • 7. 主体的な生命原理と自由意思宇宙の創造

著者プロフィール

橋元淳一郎(はしもとじゅんいちろう)

1947年大阪生まれ。京都大学理学部物理学科卒業後,同大学院理学研究科修士課程修了。SF作家・相愛大学人文学部教授。日本SF作家クラブ・日本文藝家協会会員。また,わかりやすい授業と参考書で,物理のハッシー君として受験生に絶大な人気を誇る。『時間はどこで生まれるのか』『神の仕掛けた玩具』『シュレディンガーの猫は元気か』『0と1から意識は生まれるか』『カリスマ先生の物理』『図解相対性理論が見る見るわかる』など著書多数。