知りたい!サイエンスシリーズ新しい自然免疫学
―免疫システムの真の主役

[表紙]新しい自然免疫学―免疫システムの真の主役

紙版発売
電子版発売

四六判/208ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-4455-9

ただいま弊社在庫はございません。

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

この本の概要

免疫システムは,「獲得免疫」系と「自然免疫」系に大きく分類することができます。侵入してきた病原体(抗原)に応じた武器(抗体)をつくり,次にその病原体がきたときに備えるしくみを「獲得免疫」,一方,マクロファージや樹状細胞などが病原体をのみこむ(たべる)しくみを,「自然免疫」と呼びます。20世紀の免疫学の主流は「獲得免疫」にあり,原始的とされていた「自然免疫」の研究はほぼ頭打ちとなっていました。しかしここ数年でその状況を覆した研究者がいます。それが審良静男です。本書は審良静男らの実績,研究にフォーカスしながら,現在にいたるまでの免疫学の歴史とともに,新たなる自然免疫システムについての考え方を解説していきます。

こんな方におすすめ

  • 免疫のしくみ,歴史に興味のある人
  • 生物やヒトのからだに興味のある人
  • 科学研究,サイエンス一般に興味のある人

著者プロフィール

審良静男研究室 代表:審良静男(あきらしずお)

大阪大学免疫学フロンティア研究センター(IFReC) 教授・拠点長。大阪大学医学部卒業,同大学院医学研究科博士課程修了(医学博士)。カリフォルニア大学バークレー校博士研究員を経て,大阪大学細胞工学センター助手,同助教授。1996年 兵庫医科大学教授,1999年 大阪大学微生物病研究所教授。2007年より現職を務める。


坂野上淳(さかのうえじゅん)

大阪大学免疫学フロンティア研究センター(IFReC) 准教授。研究マネージメント・コーディネート担当。名古屋市出身。東北大学大学院理学研究科物理学専攻修士課程修了,のちに博士(地球環境学)。厚生省(当時),民間会社の博士研究員などを経て,2008年より現職。

気象予報士試験合格,臭気判定士,潜水士などの資格を持ち,幅広い趣味と興味を持つ。著書に『シンカのかたち 進化で読み解くふしぎな生き物』(技術評論社,共著)など。