ルーター自作でわかるパケットの流れ
~ソースコードで体感するネットワークのしくみ

この本の概要

ネットワークはどのようにつながるのか,「パケットの気持ちになって」考えてみたことはありますか? 本書では,パケットキャプチャ,ブリッジ,ルーターを「プログラムとして」作りながら,パケットの流れを体感理解。ネットワークの理解がより深まるうえ,「低レイヤーでのネットワークプログラミングのテクニック」「ネットワークで実現したいことを幅広く考えられる力」「障害発生時に問題を切り分ける力」も身につきます。

こんな方におすすめ

  • ネットワークの仕組みを頭ではなく体で覚えてみたい方
  • ネットワーク機器を自由にカスタマイズできる基礎知識を身につけたい方
  • リンクレイヤープログラミングを知りたい方

著者の一言

「ブリッジやルーターはハードウェアで,中では電気的な処理が行われているのだろう」と,ブラックボックス的に考えている人は多いのではないでしょうか。リピーターは電気的な中継だけともいえますが,ブリッジはMACアドレスによりパケットを配信するポートを選択しますし,ルーターはパケットの書き換えや,経路の選択,MACアドレスの解決など,さまざまな処理を行っています。そしてそれらは基本的にソフトウェアで実現可能なことです。

その気になればすぐに作って動かして試してみることができるのが,ソフトウェアの最大の魅力です。ネットワークの難しい理屈や幅広い知識を身につけるよりも,まずは作って動かしてみると様子が具体的に見えてきます。ブリッジやルーターを自作して,本当にパケットを中継しながらイーサネットの理解を深めてみましょう。

本書に関するお知らせ

本書の公式ハッシュタグはrouter_jisakuです。

著者プロフィール

小俣光之(こまたみつゆき)

日本シー・エー・ディー株式会社 代表取締役社長。

1989年新卒で入社後,プログラマとして仕事を続け,2005年11月から社長となるがプログラマも兼務している。以前はCADシステムやWEB,データベースなどのプログラミングもしていたが,最近はネットワーク関連の製品・特注品の開発を中心に仕事をしている。

UNIX系のネットワークプログラミングにこだわり,プログラミングの著書を7冊執筆。また,プログラマの仕事のすばらしさを啓蒙することに目覚め,『プログラミングでメシが食えるか!?』(秀和システム 刊)を執筆。さらに技術者を活かすリーダーの心得をまとめた記事をITmedia エンタープライズに連載し,著書としてまとめた『ドジっ娘リーダー奮闘記』(秀和システム 刊)を執筆。メンバーとの共著『Linuxネットワークプログラミングバイブル』(秀和システム 刊)に続き,本書は11冊目の著書となる。

【Blog】プログラマー社長のブログ(ITmediaオルタナティブ・ブログ)

【Twitter】@mkomata