ActionScript 3.0 パフォーマンスチューニング

[表紙]ActionScript 3.0 パフォーマンスチューニング

紙版発売

B5変形判/336ページ

定価3,520円(本体3,200円+税10%)

ISBN 978-4-7741-4992-9

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書籍の概要

この本の概要

本書のテーマは,ActionScript 3.0の処理をいかに軽く,あるいは速くするかという技術やコツの紹介です。Flashでは,3Dやフィルタが駆使された派手な表現が求められています。こうした要望に応えるためには,パフォーマンスに十分配慮しなくてはなりません。本書では,おろそかにされがちな基本の文法規則の見直しから,具体的な数値演算や描画処理についての考察ほか,ActionScript 3.0の機能に深く踏み込んで解説します。

こんな方におすすめ

  • ActionScript 3.0でコンテンツ開発をしている方

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ActionScript 3.0 最速チューニングのための第一歩
ActionScript 3.0には,必ず変数や関数の型指定をしましょうという,原則とも言えるセオリーがあります。

目次

01 文法の基本から

  • 01-01 変数と関数にはデータ型を指定する
  • 01-02 配列アクセスよりドットアクセスを使う
  • 01-03 数値は小数か整数かマイナスを含むのかを区別する
  • 01-04 何度もアクセスするプロパティやオブジェクトは変数に入れる
  • 01-05 TextFieldインスタンスにテキストを加えるとき連結後代入演算子+=は使わない

02 条件で処理を分ける

  • 02-01 条件の順序を考える
  • 02-02 条件演算子?:は値を返す処理に使う
  • 02-03 switchステートメントはひとつの式がどの値に等しいかで分岐する
  • 02-S1 【Step up講義】条件分岐をポリモーフィズムに置きかえる

03 まとめたデータの扱い

  • 03-01 配列エレメントのすべてを素速く処理するには
  • 03-02 Flash Player 10からは配列よりVectorインスタンスを使う
  • 03-03 配列に納めたオブジェクトは型指定した変数に取り出す
  • 03-04 複数のインスタンスと値との関連づけにはDictionaryクラスを使う
  • 03-05 Arrayインスタンスはコンストラクタでなくリテラルでつくる
  • 03-06 配列エレメントはArray.push()メソッドより配列アクセス演算子[]で加える
  • 03-07 Vectorインスタンスにはできるだけ長さを定める
  • 03-08 Vectorインスタンスに初期値を与えるには
  • 03-09 エレメントのインデックスを式で計算したときはuint型で渡す
  • 03-S1 【Step up講義】連結リスト(linked list)を使う

04 数値と2進法(ビット)の演算を活用する

  • 04-01 掛け算と割り算の使い分け
  • 04-02 正数値の小数切り捨てはint()関数を使う
  • 04-03 距離はPointやVector3DクラスのメソッドよりMath.sqrt()で三平方の定理を使う
  • 04-04 角度はVector3D.angleBetween()でなくMath.acos()メソッドで求める
  • 04-05 Math.max()/Math.min()/Math.abs()メソッドより条件演算子:?で計算した方が速い
  • 04-06 数値の範囲を決める - 最大値・最小値と循環する値
  • 04-07 数多くの座標を決まった角度回すには
  • 04-S1 【Step up講義】2進数・16進数とビット演算

05 ステージに表示するインスタンスの扱い

  • 05-01 ステージに表示するインスタンスのクラスを選ぶ
  • 05-02 インスタンスを画面から消す3つの方法
  • 05-03 インスタンスをメモリから消し去るには
  • 05-04 マウスの動きに合わせたアニメーションはMouseEvent.MOUSE_MOVEよりEvent.ENTER_FRAMEを使う
  • 05-S1 【Step up講義】マウスイベントの流れを知る

06 描画とアニメーションを軽くする

  • 06-01 Event.ENTER_FRAMEイベントのリスナーはひとつにまとめる
  • 06-02 描画はビットマップを駆使して速める
  • 06-03 Graphics.drawPath()メソッドはパスの多い同じ形状を複数のインスタンスに描くときお得
  • 06-S1 【Step up講義】BitmapDataオブジェクトをピクセルごとに塗る

07 マニアックなテクニック

  • 07-01 データ型の変換はキャストよりas演算子が速い
  • 07-02 文字列の検索・置換は正規表現よりStringクラスの方が速い
  • 07-03 外部から読み込んだSWFをメモリから消し去るには
  • 07-04 ランダムな値を重複なく取り出すには
  • 07-05 オブジェクトは使い回した方がお得
  • 07-S1 【Step up講義】メモリを解放する

Appendix Flash Player 11の新機能

  • AP-00 地味すぎて伝わらないFlash Player 11の新機能
  • AP-01 ビットマップのサイズ制限がなくなる
  • AP-02 System.pauseForGCIfCollectionImminent()メソッド
  • AP-03 DisplayObjectContainer.removeChildren()メソッド
  • AP-04 MovieClip.isPlayingプロパティ
  • AP-05 Matrix3Dオブジェクトの行列データをコピーするメソッド
  • AP-06 Vector3Dオブジェクトの座標値をコピーや設定するメソッド
  • AP-07 ByteArrayオブジェクトからサウンドデータをSoundオブジェクトに読み込むメソッド
  • AP-08 Flash CS5/CS5.5でFlash Player 11のSWFを書き出す

著者プロフィール

野中文雄(のなかふみお)

慶応義塾大学大学院経営管理研究科修士(MBA)。独立系PC販売会社で総務・人事,企画,外資系企業担当営業などに携わる。その後,コンテンツ制作会社に転職。ソフトウェア講習,コンテンツ制作などの業務を担当する。2001年11月に独立。Web制作者に向けた情報発信プロジェクトF-siteにも参加する。株式会社ロクナナ取締役(非常勤)。Adobe Community Professional。

ActionScript 3.0の講座はJaGraにて開講中。FlashのActionScriptを中心とした執筆にも力を注ぐ。

主な著書:『ActionScript 3.0による三次元表現ガイドブック』(毎日コミュニケーションズ)『ActionScript 3.0 プロフェッショナルガイド』(同上)『ActionScript 3.0辞典[FlashPlayer10/9対応]』(共著,翔泳社)『ブラウザで無料ではじめるActionScript 3.0 ―It's a wonderfl world―』(共著,ワークスコーポレーション)など。

URL:http://www.fumiononaka.com/