ポケットリファレンスシリーズC++ポケットリファレンス

[表紙]C++ポケットリファレンス

紙版発売
電子版発売

四六判/528ページ

定価3,168円(本体2,880円+税10%)

ISBN 978-4-7741-5715-3

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この本の概要

ロングセラーシリーズ・ポケットリファレンスにC++が新登場。

「逆引き形式で目的からすぐ探せる」
「サンプルコードを見ながら具体的な実装のイメージがつかめる」

という特徴で,困ったときにすぐに役立ちます。

最新のC++11と現場のスタンダードであるC++03に対応。C++のエキスパートたちが執筆した,現場で役立つ1冊です。

こんな方におすすめ

  • C++プログラマ
  • C++11の特徴を手っ取り早く知って,使ってみたい方

著者の一言

世の中にはC++の解説書が多く出ていますが,それらの多くは下位互換性の考慮,一般的に難しいと言われるC++の文法の解説に多くの項を割いているため,プログラムをよりかんたんに記述でき,強力な機能を備えているC++の標準ライブラリを説明している本は意外に少ない印象があります。

そこで,本書ではC++の標準ライブラリの使い方を中心に,「何がしたいか」から「どうやって」を調べる逆引きリファレンスの形式をとっています。

一般にC++は難しいという印象が強いです。しかし,2011年にISO/IEC 14882:2011として策定された,C++11と呼ばれるバージョンでは,難しいといわれる多くの部分をかんたんに実現する方法が用意されました。また,多くのユーザーに使われている主要コンパイラも,続々とこのC++11に対応してきています。

これらの現状をふまえ,また,これからC++を使い始める方には古くて難しい機能より,新しくてかんたんな方法をより広く知って欲しいという思いから,本書ではC++の最新規格であるC++11を中心に解説しています。もちろん,古くからC++を使っており,今までの知識を一新させたい方にも,本書のC++11対応したライブラリの解説とサンプルは役立つと思います。

現在,C++11対応の本はほとんど出ていません。日本語のものとなれば皆無でしょう。このタイミングでC++11の本を出すことが,日本のC++プログラマにC++11を知ってもらうきっかけになることを期待しています。

微力ながら,本書が新たなC++利用者の裾野を広げ,また,現在C++で開発をされている開発者の助けとなれば,著者一同望外の喜びです。

著者プロフィール

高橋晶(たかはしあきら)

株式会社ロングゲート所属。Boost C++ Librariesコントリビュータ。C++標準化委員会エキスパートメンバ。
「新しい技術を,より多くのプロジェクトに積極的に取り入れてほしい」という願いから,C++とBoostに関する日本語情報普及のために,おもにブログや集合知サイト(boostjp/cpprefjp)で活動している。Boost.勉強会というオフライン勉強会も主催している。
最近は,日本で生み出された技術を,英語圏にフィードバックしていくために,英会話教室に通っている。
【著書】『C++テンプレートテクニック』(ソフトバンククリエイティブ),『プログラミングの魔導書 Vol.1』(ロングゲート)
【プロフィールページ】https://sites.google.com/site/faithandbrave/about


安藤敏彦(あんどうとしひこ)

フリープログラマ。
初めてのC++との出会いは(たぶん)Borland C++。
主に組み込み系ソフトウェア開発でC++やC言語を使用した開発に携わってきた。
インターネット上で知り合ったC++のエキスパートたちに刺激を受け,それ以前よりC++への興味がさらに増し,今までに『C++テンプレートテクニック』『ストラウストラップのプログラミング入門』の査読メンバーとして,C++に関する書籍と関わってきた。今回が初めてのC++本の執筆機会となる。


一戸優介(いちのへゆうすけ)

株式会社オプティム所属。
学生の頃にWindowsアプリケーション作成のためActiveBasicに次いでC++を学び,その甲斐あってか,現職でもたびたびC++でアプリケーションを作成する役を任される。
「自分だけが知っていても意味がない」という考えから,プライベートでもBoost.勉強会などにおいてたびたび発表するなど,C++の隠れた特徴を知らしめるべく努力している。
C++を始めたきっかけは「猫でもわかる……」のウェブサイトでC言語編の次にC++編が並んでいたことから。
【著書】『プログラミングの魔導書 Vol.1』(ロングゲート)
【プロフィールページ】http://dev.activebasic.com/egtra2nd/about.html


楠田真矢(くすだまさや)

東京工科大学コンピュータサイエンス学部4年生。株式会社Aimingアルバイト。
高校三年の冬からWindows向けゲームを製作するためにC++を学び始める。
当初はプログラミング自体に興味はなくゲームを開発するための道具と考えていたが,TwitterでBoost C++ Librariesを知り,触れるうちにプログラミング自体の楽しさに目覚める。
色々な技術に触れるべく,IT系の勉強会に参加/発表をしている。
専ら普段の趣味はTwitter。
【プロフィールページ】http://nyaocat.jp


道化師(どうけし)

C++標準化委員会エキスパートメンバ。
小学生からプログラミングをやり始め,Windows3.1用のソフトウェア開発よりC++に携わり,以後さまざまな環境におけるC++での開発を経験。
プライベートでも,C++で開発したアプリケーションやライブラリを公開。
C++コミュニティでも十数年活動を続け,近年はオフラインのイベントでのさまざまな発表も行っている。


湯朝剛介(ゆあさこうすけ)

Sapporo.cpp主催。
プログラマのアルバイトでC++を本格的に始めた。
初めはC++がよくわからなかったが,高橋晶さんのブログを読んだり,TwitterのC++界隈の人たちと交流するうちに,よりC++らしいコードを書く喜びを知る。
Sapporo.cppという札幌のC++コミュニティでC++の面白さを広める活動をしている。
趣味はDTMとDJ。最近はほかのプログラミング言語と英語を勉強したいと思っている。