改訂新版VMwareの基本〜仮想化/クラウドのための設計・構築・運用のポイントがわかる
2015年8月25日紙版発売
2015年8月25日電子版発売
中島淳之介,小原光弥,豊原啓治 著
A5判/272ページ
定価2,728円(本体2,480円+税10%)
ISBN 978-4-7741-7592-8
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書籍の概要
この本の概要
VMwareのいちばんやさしい入門書としてご好評いただいた『VMwareの基本』の改訂版です。
新バージョンであるVSphere 6.0に対応し,クラウドやネットワーク仮想化などの最新事情もカバー。
VMware社のエンジニアが,仮想化の基本から,適切に導入するために知っておきたいポイントと実践すべきことをわかりやすくていねいにまとめました。
VMwareユーザー必携の一冊です!
こんな方におすすめ
- VMwareを利用するうえで気をつけるべきことをできるだけかんたんにおさえたい方
- 仮想化技術を導入するにあたって,できること・VMwareの特徴を把握したい方
- 社内クラウド,仮想化統合基盤の構築を検討する方
著者の一言
最近,「クラウド」という言葉をよく耳にするようになり,クラウドを実現するための必須機能である「仮想化」があたりまえのようになってきました。仮想化という言葉を聞けば,どういったもので,どのようなしくみで動いているものなのかをイメージできる方も多いのではないでしょうか。
しかし,周囲の人に仮想化を理解してもらうことにつまづいている方もいるかもしれません。また,具体的に設計に落とし込もうとしたとき,世の中の情報を探しても機能の説明があるだけで,それらを実際にどう活用して,設計にどのように落としこんでいけばよいかをイメージできなかったりしていませんか。
そこで本書では,我々が常日頃経験している「陥りやすいシーン」と合わせながら,仮想化を導入するためのステップを網羅しました。そのため,世の中の「仮想化」という言葉の周りには見えない,検討段階から導入・運用,そして仮想化の先の姿が皆様の状況にあわせてイメージできるようになっています。仮想化を導入するために何をすべきかをリアルに感じてもらうために,仮想化ソフトウェアメーカで実務に携わる我々の日々の豊富な経験をもとにポイントをまとめました。
現在,検討や導入のスタートラインに立っている方は,これからどうすればよいのかを明確にすることができると思いますし,すでに仮想化を導入されている方には,ただの仮想化をクラウドへ進化させるためにどうしたらよいかを考えることにもなりますし,今の環境を見直すよいきっかけになるはずです。
そういった皆様にとって,本書がお役に立てれば幸いです。
目次
第1章 仮想化とは?
1-1 何のために仮想化するのか
- 仮想化がコスト削減効果を生む
- システムのライフサイクルを長期化できる
- 高い可用性が災害対策にもつながる
- 仮想化がクラウドへの第一歩になる
1-2 仮想化で「できない」と思われている7つのこと
- パフォーマンスが出ない
- コスト削減ができない
- 耐障害性が低い
- アプリケーションのサポートがない
- 運用が複雑になる
- トラブル時の切り分けが難しい
- 調達期間や組織が異なる
- コラム 仮想マシンの隔離性とは?
第2章 グランドデザイン(要件定義)
2-1 仮想化の目的を明確にする
- 仮想化の目的とは
- 実現範囲を決めるには
2-2 グランドデザインに適用する
- 製品パッケージ「vCloud Suite」の概要
- 運用監視のためのセットライセンス「vSphere with Operations Management」
- コラム AD の仮想化
第3章 選定・設計のポイント
3-1 物理ホストを設計する
- サイジングの基礎情報をおさえる
- 物理ホストのサイジングを検討する
- サーバータイプを検討する
- CPU を選択する
- CPU ソケット数やコア数を検討する
- メモリ搭載容量の意味とは
3-2 クラスタを設計する
- vSphere HA を設定する
- クラスタの設計指針とは
3-3 仮想マシンを設計する
- 仮想マシンの可用性とは
- アプリケーションの障害をトリガーにするには
- より可用性を高めるには
3-4 ネットワークとセキュリティを設計する
- 性能を決めるには
- セグメントの要素とは
- 分散仮想スイッチを作成する
- チーミングとフェイルオーバーを設定する
- セキュリティを検討する
3-5 ストレージを設計する
- 容量を算出する
- 性能を算出する
- VMware vSphere® Flash Read Cache™ とは
- データストア・トポロジタイプとは
- トポロジを選ぶ
- 性能・容量を最適に配置する
3-6 バックアップを設計する
- ESXi 構成情報をバックアップする
- 仮想マシンのバックアップを設計する
- ソフトウェアベースでリモートサイトに複製する
3-7 移行方法を検討する
- 仮想化の対象を検討する
- 可用性を検討する
- 移行方法を検討する
3-8 vCenter Server を設計する
- サイジングを検討する
- 便利なコンポーネントとプラグインとは
- 自動化も可能に
- コラム サイジングシートの使い方
第4章 事前テストとトラブルシューティング・運用
4-1 事前テストとは
- 事前テストでチェックすることとは
4-2 トラブルシューティングを円滑に進めるには
- 障害を切り分ける
- 状態・イベント監視を設定する
- ESXi ホストを監視する
- 診断データを収集する
- データストアの残りキャパシティの確認方法
- パフォーマンスを監視する
- リアルタイムで監視するには
4-3 陥りがちなトラブル例を知る
- vMotion ができない
- 不用意なvCPU の割り当てで取り合いが発生する
- ハイパースレッディングがオンになっていない
- 管理ポートは別ネットワークにすべき
- ネットワークの論理的な冗長化のみでは,無意味
- データストアに多すぎるVM 数を置くことで性能が劣化する
- ストレージへのマルチパスポリシーが不適切
- 不要なスナップショットの作成が容量を圧迫する
- 不適切な仮想マシンの構成によって,性能が発揮できない
- 物理ホストのCPU が省電力モード設定になっている
- 原因把握後の対策とは
4-4 一歩進んだ運用管理アプローチ
- トラブルを解決する2 つのアプローチとは
- ツールで仮想基盤全体を把握できる
- 仮想基盤のキャパシティ管理とは
- 仮想マシンのキャパシティを効率よく管理する
- コラム ゲストOS の時刻はなぜずれるのか?
第5章 ハイブリッドクラウド/災害対策
5-1 パブリッククラウドを利用したハイブリッドクラウド
- vCloud Air とは
5-2 仮想化における災害対策とは
- 事業継続性で注目を集める
- 物理環境での災害対策の課題とは
第6章 仮想デスクトップ(VDI)
6-1 仮想デスクトップでできること
- 仮想デスクトップとは
- 仮想デスクトップはいろいろな環境で使える
- 場所や目的に応じて端末を選べる
- パッチ管理が容易になる
- アプリケーション仮想化のメリットとは
- PC 運用を改革できる
- 仮想デスクトップ導入のコストを考える
6-2 Horizon Air とは
- VDI をかんたんに実現できる
- コラム インベントリ情報の検索
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