PICと楽しむ Raspberry Pi活用ガイドブック

[表紙]PICと楽しむ Raspberry Pi活用ガイドブック

紙版発売
電子版発売

B5変形判/384ページ

定価2,728円(本体2,480円+税10%)

ISBN 978-4-7741-8919-2

電子版

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この本の概要

その手軽さから電子工作愛好者に多用されているPICマイコンは,センサやモータなどのきめ細かな制御や,高速なフィードバック制御なども得意です。その反面,ネットワークに接続したり,動画を扱ったりしようとすると壁に突き当たります。
しかしRaspberry Piの力を借りれば,動画や音声,インターネットへの接続が圧倒的に楽になります。本書では,8ビットのPICマイコンにRaspberry Piを接続して,高機能部品として使うためのノウハウをとことん解説します。汎用入出力GPIOの使い方,おしゃべり時計やリモコンカーなどの制作例,最低限必要なLinux・Pythonの知識まで収録しています。

こんな方におすすめ

  • 電子工作で動画や音声,Wi-fiを扱ってみたい方
  • ラズパイでモータやセンサをリアルタイム制御したい方

著者の一言

~本書 はじめに より~

筆者は子供のころに電子工作を趣味として始めました。その「電子」に関わることを大学で深く学び,そのまま仕事も同じように電子に関わることとなりました。

その間,電子工作も趣味としてずっと継続していましたが,半導体ICの出現やマイクロコンピュータの出現で,趣味としてできることが一気に拡がったことを経験し感動しました。

今回,「Raspberry Pi」というワンボードコンピュータを使いましたが,むかし経験したことと同じように,できることの幅が格段に拡がったことを感じました。

Raspberry Piはもともとコンピュータですから中身は複雑で難解です。しかし,これをブラックボックスとして中身は見ず,あくまでも高機能な電子部品として使うと意外と簡単に使えます。とくにRaspberry Pi3Bになってよりブラックボックス化して使いやすくなりましたから,どなたでも使えるようになったと思います。

筆者はPICマイコンを長らく使っていますが,今回は,このRaspberry Pi3BをPICマイコン用の高機能電子部品として使うという発想でいくつかの使い方を紹介したいと思います。PICマイコンで電子工作をする際,壁となっていた,動画や音声,グラフ作成,インターネット接続などなど,一気に壁を越えることができました。

Raspberry Piはコンピュータですからブラックボックスといっても何らかのプログラムが必要です。しかし,既にほとんどの機能がプログラムとして公開されていて誰でも自由に使えるようになっています。使うための設定などもほんの数行記述すれば済むようになっています。

本書では,できるだけ簡単に使うように既存のアプリケーションプログラムを最大活用し,それを使うために必要な設定プログラムにも,理解しやすい「Python」というプログラム言語を使いました。どの作品もA4で1ページ程度のもので,分かりやすいですから容易に理解できると思います。

この趣味としてできることの幅が拡がるという感動を,ぜひ皆さんにも経験して欲しいと思います。

本書工作例のキットや組立済み製品について

本書に掲載したすべての工作例のキットや組立済み製品は,別途入手可能です。
詳細については(株)ビット・トレード・ワンの特設サイト http://bit-trade-one.co.jp/product/picraspi/をご覧ください。

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本書のサンプル

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

サンプル画像2

著者プロフィール

後閑哲也(ごかんてつや)

1947年 愛知県名古屋市で生まれる
1971年 東北大学 工学部 応用物理学科卒業
1996年 ホームページ「電子工作の実験室」を開設
子供のころからの電子工作の趣味の世界と,仕事としているコンピュータの世界を融合した遊びの世界を紹介

著書「PIC活用ガイドブック」 「電子工作の素」
「C言語によるPICプログラミング入門」「電子工作入門以前」他多数