パーフェクトシリーズ改訂2版 パーフェクトRuby
2017年5月17日紙版発売
2017年5月17日電子版発売
Rubyサポーターズ 著
B5変形判/592ページ
定価3,586円(本体3,260円+税10%)
ISBN 978-4-7741-8977-2
書籍の概要
この本の概要
『パーフェクトRuby』の改訂版になります。前版はRuby1.9および2.0対応版として企画しましたが,Ruby2.0のサポートが終了したこともあり,2017年1月リリースのRuby2.4の最新版に対応した改訂になります。改訂にあたり,前版になかったテスト関連なども追加しより充実させています。
こんな方におすすめ
- 最近のRubyを学びたい人
- 著者プロフィール
すがわらまさのり
1982年生まれ。大学卒業後,Sierに就職。開発に関わったプロダクトを育てていきたいという思いと,BtoCでの仕事に就きたくて現職へ至る。普段は主にRubyでデーモンやアプリケーションを書いたりしている。sugamasaoというアカウントで活動中。
寺田玄太郎(てらだげんたろう)
1985年生まれ。2008年にRubyと出会い,2010年に株式会社永和システムマネジメントに転職し現在に至る。2013年に帝京大学理工学部情報科学科へ入学し,まだ在学中。奥さんと子供と3人暮らし。インターネット上のアカウント名はだいたいhibariya。
三村益隆(みむらみつたか)
株式会社永和システムマネジメントで働くRubyプログラマ。Asakusa.rb所属。1983年生まれ。大学生時代に,偶然Rubyと出会う。入社当時はLinuxのディバイスドライバのプロジェクトでしたが,今ではRubyをメインで仕事している。
橋立友宏(はしだてともひろ)
1984年生まれ。神戸大学法学部卒。数年のフリーランス活動を経て,現在はRepro株式会社でCTOをやっている。TwitterやGitHubではjoker1007というアカウントで活動している。浅草在住。
関口亮一(せきぐちりょういち)
1982年生まれ。仕事外での名前はryopeko。Kaizen Platform, Inc.所属。Rubyに出会ったことをきっかけとして,現在はたくさんの優秀な同僚たちに囲まれて全力疾走する毎日。
近藤宇智朗(こんどううちお)
1984年生まれ,愛知県三河地域出身。各所のIDはudzura。ECサービス,オンラインゲームなどを経て,2017年現在GMOペパボ所属。Ruby暦はかれこれ8年ほどになるが,今夢中なのはシステムプログラミングとmruby。すっかり低レイヤの人に?
好きなgemは相変わらずrack,好きなシステムコールはptrace(2)。
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- 身の回りにあるRuby製のオープンソースなソフトウェア
- Rubyで作られたオープンソースソフトウェア(以下OSS)といえば,フルスタックなWebアプリケーションフレームワークのRuby on Railsが有名です。
目次
Part1 Ruby~overview
1章 Rubyの概要
- 1-1 Rubyについて
- 1-2 本書の読み方
- 1-3 Rubyドキュメントの歩き方
- 1-4 Ruby処理系の入手方法
- 1-5 Rubyを使ってみよう
- 1-6 コーディングスタイル
- 1-7 複数のRuby実装
- 1-8 Rubyのコミュニティとの関わり方
- 1-9 Rubyの開発について知る
Part2 Ruby言語仕様
2章 Rubyの基礎
- 2-1 Hello, Ruby
- 2-2 変数と定数
- 2-3 条件分岐と真偽値
- 2-4 式
- 2-5 クラス
- 2-6 モジュール
- 2-7 主な組み込みクラス
- 2-8 様々な代入式
- 2-9 例外
- 2-10 外部ファイルの読み込み
- 2-11 予約語
- 2-12 組み込みの変数/定数
3章 制御構造/メソッド/組み込み関数
- 3-1 演算子
- 3-2 基本的な制御構造
- 3-3 例外処理
- 3-4 大域脱出
- 3-5 メソッドの定義と呼び出し
- 3-6 基本的な組み込み関数
4章 クラスとモジュール
- 4-1 クラス
- 4-2 モジュール
- 4-3 オブジェクト
5章 主な組み込みクラス/モジュール
- 5-1 Numeric
- 5-2 String
- 5-3 Regexp
- 5-4 Comparable
- 5-5 Enumerable
- 5-6 Time
- 5-7 IO/File
- 5-8 Dir
- 5-9 Thread
- 5-10 Fiber
- 5-11 Process
- 5-12 Struct
- 5-13 Marshal
- 5-14 ObjectSpace
Part3 メタプログラミング
6章 Rubyのクラスオブジェクト
- 6-1 Classクラスからクラスを作る
- 6-2 クラスオブジェクト
- 6-3 特異クラス
- 6-4 メソッド探索方法
- 6-5 Module#prepend
7章 動的なプログラミング
- 7-1 オープンなクラス
- 7-2 Refinements
- 7-3 BasicObject#method_missing
- 7-4 eval
8章 Procオブジェクト
- 8-1 Procクラス
- 8-2 Proc#new以外のProcオブジェクトの作り方
- 8-3 Proc.new/Kernel.proc/Kernel.lambda
- 8-4 Rubyでのクロージャ
9章 Methodクラス
- 9-1 Methodオブジェクト
- 9-2 MethodクラスとUnboundMethodクラス
- 9-3 MethodオブジェクトとProcオブジェクト
10章 Rubyでのリフレクションプログラミング
- 10-1 オブジェクトについて調べる
- 10-2 クラスについて調べる
- 10-3 Bindingに含まれる変数について調べる
- 10-4 イベントをフックする
Part4 標準添付ライブラリ
11章 ライブラリ
- 11-1 手軽な非同期プログラミング(fiber)
- 11-2 ファイル/ディレクトリ操作を極める(pathname/fileutils/tmpdir/tempfile)
- 11-3 特定のフォーマットのテキストデータを手軽に扱う(yaml/json/csv)
- 11-4 上級者のための文字列オブジェクト(stringio)
- 11-5 集合で遊ぶ(set)
- 11-6 もっと詳しく,日付と時刻(time/date)
- 11-7 シンプルなHTTPクライアント(net/http)
- 11-8 最も基本的なテンプレートライブラリ(erb)
- 11-9 Rubyのベンチマークを簡単に(benchmark)
- 11-10 ログファイルを取り扱う(logger)
12章 組み込みツール
- 12-1 irb
- 12-2 RDoc
- 12-3 Rake
- 12-4 RubyGems
Part5 実践プログラミング
13章 gemパッケージの作り方
- 13-1 雛形の生成
- 13-2 gemspecについて
- 13-3 gemパッケージの作成
- 13-4 Rakeタスク
- 13-5 C言語でライブラリの作成
14章 よく使われる標準外のツール
- 14-1 Bundler
- 14-2 YARD
- 14-3 Pry
- 14-4 Webアプリケーションを支えるライブラリ
15章 コマンドラインアプリケーション開発
- 15-1 作成するTodo管理アプリケーションについて
- 15-2 Todo管理アプリケーションを作成する前に
- 15-3 CLIアプリケーションの作成
- 15-4 データベースアクセス処理とCommandクラス
- 15-5 コマンドラインからの引数解析
- 15-6 Commandクラスとの結合
- 15-7 Todo管理アプリケーションの完成とgemパッケージ化
16章 テストコード
- 16-1 テストコードとは
- 16-2 テスティングフレームワーク
- 16-3 test-unitをより使いこなす
- 16-4 まとめ
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