モヤモヤ議論にグラフィックファシリテーション!

第46回 (会議あるある第二段)「シニア」「高齢者」「老人」と呼ばれて,未来のお客さまが「怒っている」絵が描けてくる! ハートをつかむためにも[ネガポジ設計]

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グラフィックファシリテーターのやまざきゆにこです。前回に引き続き, 多くの会議で共通して起きている"ちょっと困った現象"をご紹介します。 会議でよく描けてしまうGFあるある第二弾。とにかく「シニア」⁠高齢者」のみなさんは……怒ってます!

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GFあるある① 怒ってます!

GFの現場で年々増えているテーマの一つに,⁠シニア」をターゲットにした商品・サービスの開発や,少子高齢化の進む日本で「高齢者」をとりまく議論があります。

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このような会議では「将来有望な未来のお客さま」として「シニア」⁠高齢者」が語られています。わたしとしては,絵巻物にはおそらく「シニア・高齢者が喜んでいる絵」が描けてくるであろうと思って,会議に臨んでいます。

しかし実際は「未来のお客さま」「機嫌をひどく損ねている絵」がたびたび描けてくるという現象が起こっています。

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会議ではさらりと「老人」という言葉もよく聴こえてきます。

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この場合も当然,絵の上では,そう呼ばれたお客さまからお叱りを受けます。

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「シニア」⁠高齢者」の心をつかむ商品やサービスを開発して,一山当てたい! そんな会議のはずが,絵巻物の上ではハートが描けるどころか,怒らせてしまっている……。みなさんの会議室でも,うっかりこんな議論をしていませんか。

GFあるある② [ポジティブな]ことしか見てない

多くの会議から聴こえてくる「アクティブ」とか「元気な」といった[ポジティブな]形容詞も気になります。⁠お金を使ってくれそう」⁠金払いがよさそう」という思惑から,シニアや高齢者にはこうした[ポジティブな]形容詞がよくついてくるのです。

でも,実際にシニアや高齢者と呼ばれる方たちの生の声を聞いたことはありますか?

絵の中では,そんな「ポジティブな気持ちばかりではいられない!」というシニアや高齢者が描けてきます。

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こうしたシニアや高齢者の[ネガティブな気持ち]⁠本当の声,心の声を無視して,彼らの気持ちがつかめるとは思えません……。みなさんの会議室ではどんな議論がされているでしょうか。

著者プロフィール

やまざきゆにこ

様々な議論の現場で,グラフィックファシリテーション(=グラフィックレコード+グラフィックフィードバック+グラフィックダイアログ)を実施する。300人超のシンポジウムから,企業も国籍も違う参加者の集まる研究会,組織を横断したプロジェクト,経営者・リーダークラスのビジョン研修,組織研修,顧客との協働プロジェクトなど多岐に渡る。企業・組織の事業判断・意思決定,プロジェクトや個人の意識・行動変革の一助になればと"絵筆を持って"活動中。

グラフィックファシリテーター(graphicfacilitator)は,やまざきゆにこの商標登録です。

グラフィックファシリテーション.jp:http://www.graphic-facilitation.jp/

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