Software Design 2013年8月号

第1特集
理論から実践まで
3Dプリンタが未来を拓く理由

最近,何かにつけて話題にのぼる「3Dプリンタ」。モックアップ制作に使える,手に入らなくなった部品を作れる,複雑な作品が作れる,銃だって作れる……と話題ばかりが一人歩きしてしまっているようです。

本特集では,3Dプリンタが実際にどのようなしくみで作品を作ることができるのか,具体的な理論から,モデリング,3Dプリントまでを解説します。何ができて何ができないのか,実際に制作の現場での試行錯誤なども交えながら多角的にとらえてみました。

第2特集
バグを狙い撃つ技術
システムを見通す力でソフトウェア開発を楽にしませんか!
社会統計・医学などの他産業の知見で進化するソフトウェアレビュー技術

「銀の弾丸は本当に必要ですか?」

バグを見つけるために,ソースコードを読みます。そこに表現されているロジックをたどりながら,試行錯誤したり,ときにはデバッガの力を借りたりします。しかし,現在のソフトウェアはご存じのように莫大なファイルで成り立っています。一つ一つ探し出すのはたいへんな労力がかかるので,現実的ではなくなっています。

一方,そうした状況に対応するため,ソフトウェアの品質を管理するテストやレビュー技法が進化しています。本特集で紹介するQI法を適用すれば,コードを直接読まずにバグの原因を探ることもできます。まさに,バグを狙い撃つ技術です。たとえばソースコードをテキストエディタでソートしてみると,ELSE IFの数が合わない……,Try catchの例外処理ができてないなど,一目瞭然です。どこにバグがあるのか,すぐに見当がつけれらます。これはレビューテクニックのほんの一例です。本特集の内容を理解いただければ,システムを見通す力(眼力)を習得するヒントが得られるでしょう。そしてソフトウェア開発を加速し,品質も向上させてみませんか!