Software Design 2013年10月号
今号の特集概要
第1特集
Vimを使いこなしていますか?
Vim至上主義
UNIXユーザにとって,最初に使うエディタはviではないでしょうか。多くのLinuxディストリビューションにも標準的に搭載されている便利なエディタです。サーバエンジニアのデフォルトエディタとも言えます。viさえあれば最高という方も多くいらっしゃいます。
viは非常にシンプルです。ある意味使用目的が特化しているため,現代風な使いやすさをもって多くの点で改善されたVimが主流になってきています。多くのユーザにとって,いきなり超一流の使い手になることはいろいろな面からみてハードルが高いかもしれません。そこで本特集ではVimの達人達の使いこなしを紹介します。彼らの経験と実績から生まれたたくさんのヒントを掲載しましたので日頃のソフトウェア開発などに役立ててください。
第2特集
ネットワーク技術力のパワーアップ
ルータの教科書
ルーティングの基礎からBGPまで
サーバはもちろんのこと,ネットワークも仮想化が進む昨今,ネットワーク技術の基礎は大丈夫ですか? ネットワークどうしをつなぐ「ルータ」は,通信トラフィックを整理する要となる技術です。まずはL3スイッチとの違いやルーティングテーブルを見ながら経路選択のしくみを再確認してください。さらにトンネル技術や優先制御,BGPの使われ方など,より深い知識に触れましょう。仮想ルータを使ったプライベートネットワーク/リモートアクセス環境/インタークラウド環境の構築を実践すれば,いまどきのルーティング技術をしっかりおさえられます!
一般記事
分散KVS「okuyama」の開発から現在そしてこれから
Key Value Storeをゼロから創る
国産オープンソースデータベースである「okuyama」は,さまざまなNOSQLを研究した分散Key-Value Storeで,シンプルなデータ構造と操作,高速な応答速度といったNOSQLの特徴を備えるべく開発されています。本稿では,著者個人の趣味から始まった開発過程を振り返りつつ,okuyamaのしくみやユニークな機能,利用実例などを紹介します。