『Pythonエンジニア養成読本』読書会便り ~基礎やTipsから質疑応答の内容まで~

第1回 よくわかるPythonの世界とこれだけは知っておきたいPython言語はじめの一歩

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はじめに

鈴木たかのりです。

本連載ではPythonエンジニア養成読本という書籍の読書会イベントについてレポートします。この書籍は「他のプログラミング言語は知っていて,これからPythonを始める方」を対象として,筆者を含め6人のPythonista(Pythonを使う人)で執筆し,2015年4月17日に技術評論社から発売されました。

読書会では書籍と同様に,Pythonの初心者の方を対象としています。また,本連載は書籍を持っていなくても理解できるような内容にしています(書籍を持っていればより理解が深まると思いますが)。

筆者がこの読書会を始めようと思った動機としては,単純にこの本を読んだ人はどんな人たちで,どんな感想を持っているのか知りたいということがありました。そして,どの部分を疑問と思ったのかを知りたいと思ったということもあります。

読書会の進め方

第1回の読書会は5月21日(木)アライドアーキテクツ株式会社の会議室で開催されました。今後月1回のペースでそれぞれの章の執筆者が中心となって読書会を進めていく予定です。

当日は以下のタイムテーブルで進めました。

  • 19:00-19:10:参加者の自己紹介
  • 19:10-19:40:「第1章 よくわかるPythonの世界」
  • 19:10-21:10:「第2章 これだけは知っておきたいPython言語はじめの一歩」
  • 21:10-22:00:ビアバッシュ(ビールとピザでの参加者懇親会)

一般的な読書会では「書籍の内容をみんなで読み解く」といった形式が多いと思います。しかし,この読書会では内容の読み合わせは行わず,書籍に付加した内容を話したり,参加者の持っている疑問点などをぶつけてもらって,みんなで議論して進めていこうと思っています(参加者のみなさんに活発に意見を言ってもらうのは難しかったりしますが)。

この形式は私の発案ではなく,以前参加していたエキスパートPythonプログラミング読書会 第二期の進め方を参考にしています。ビアバッシュのときにLTを盛り込むところも参考にさせてもらいました(丸パクリしました)。

図1 読書会の様子

図1 読書会の様子

自己紹介

最初に筆者も含めて参加者全体の自己紹介を行いました。全部で16名の方が参加してくださいました。

参加者の傾向としては「仕事でPythonを使っています」という方はほとんどおらず,「これからPythonをやろうと思っている」「普段は別言語で開発をしている」という方が多かったと思います。業界もネットワーク系,Androidの開発,Webエンジニア,研究者,営業,マーケティング等いろいろな方がいて,普段参加する開発系のイベントとは異なる人達が多く,なかなか興味深かったです。

第1章 よくわかるPythonの世界

第1章は筆者の担当です。この章ではPythonのプログラミングについてはほとんど書いていませんが,プログラミング言語Pythonをより深く知るためのネタ的な内容が書いてあります。読書会ではその内容をさらっと紹介しつつ,質疑応答を行いました。

1-1 Pythonの特徴

この節ではプログラミング言語Pythonの特徴的なポイントについて解説しました。

そもそもPythonという名前なので,ロゴマークなどには「ヘビ」をモチーフとした物が多いです。しかし,その名前は実はイギリスのコメディグループ「モンティ・パイソン」からとられています。これは作者のGuido氏が同グループのファンだからだそうです。

図2 Pythonロゴ

図2 Pythonロゴ

また,自己紹介のところで「きれいなコードだと思った」と発言された方がいますが,それはPythonのコードがインデントでブロック構造を示すことや,言語設計として「誰が書いても同じようなコードになる」という方向性であることが影響しているのでは,と話しました。

下記のサンプルコードのように,forループやif文の範囲(ブロック)は同一のインデントによって表しています。パッと見でコードの構造がわかりやすいと思います。

Pythonではブロック構造をインデントで表す

for i in range(10):
    if i % 5 == 0:
        print 'ham'
    elif i % 3 == 0:
        print 'eggs'
    else:
        print 'spam'

また,Pythonらしさを表す文章としてこの節ではThe Zen of Pythonという格言についても説明しました。この格言はPythonインタープリタでimport thisと入力すると表示されます。1行目は「きたないよりきれいな方がいい」と言った意味になります。

import thisでThe Zen of Pythonを表示

>>> import this
The Zen of Python,  Tim Peters

Beautiful is better than ugly.
Explicit is better than implicit.
(以下略)

ちなみに,import thisのソースコードには格言の内容はそのままは格納されていません。import thisのソースコードを参照すると暗号化されています。興味のある方は,どのような処理なのか調べてみてください。

著者プロフィール

鈴木たかのり(すずきたかのり)

部内のサイトを作るためにZope/Ploneと出会い,その後必要にかられてPythonを使い始める。

現在の主な活動はPyCon JP 2015座長,一般社団法人PyCon JP理事,Python ボルダリング部(#kabepy)部長,Python mini Hack-a-thon(#pyhack)主催,Plone User's Group Japanなど。

共著書に『Plone完全活用ガイド(2008 技術評論社刊)』『Plone 4 Book(2011 Talpa-Tech刊)』『Pythonプロフェッショナルプログラミング 第2版(2015 秀和システム刊)』『Pythonエンジニア養成読本(2015 技術評論社刊)』がある。

趣味は吹奏楽とレゴとペンシルパズル。

Twitter:@takanory

Facebook:鈴木 たかのり

サイト:takanory.net

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