Windows Azure通信2014

2014年2月第2週ソチオリンピック公式WebサイトがWindows Azureで稼働中、Windows Azure WebサイトのギャラリーにWordPress日本語最新版を追加ほか

Windows AzureクラウドサービスにInfiniBand採用のA8、A9インスタンスを追加(1/31)

Windows AzureクラウドサービスにInfiniBandを備え、RDMAにも対応したA8、A9インスタンスが追加となりました。

Windows Azureのコンピューティングサービス(クラウドサービス、仮想マシン、Web サイト、モバイルサービス)のサーバスペックは、仮想コア(CPU)やメモリ、IOリソースがセットになっています。クラウドサービスの場合は⁠標準インスタンス⁠と、標準インスタンスよりメモリが増強されている⁠メモリ集中型インスタンス(Memory Intensive Instances)⁠があります。

このたび、さらにサーバスペックを強化した⁠コンピューティング集中インスタンス(Compute Intensive Instances)⁠と呼ばれるA8(8コア/56GB)およびA9(16コア/112GB)が正式提供(GA:General Availability)され、利用できるようになりました。これらのインスタンスには40Gbps InfiniBandが備えられており、RDMA(Remote Direct Memory Access)対応により、HPCなどMPI(Message Passing Interface)を利用した並列アプリケーションの効率性が向上します。

このA8、A9インスタンスはまず、米国中北部(US North Central)および西ヨーロッパ(Europe West)のデータセンターでの提供となります。

Windows Azure WebサイトのギャラリーにWordPress日本語最新版を追加(1/31)

Windows Azure Webサイトのギャラリーに、WordPressの日本語テンプレートが追加され、数クリックでWindows Azure上でWordPressの最新バージョン3.8.1日本語版がインストールされたWebサイトが利用できるようになりました。

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Windows Azure Webサイトのギャラリーには、データベースとして、MySQLの代わりにWindows Azure SQLデータベースを使うBrandoo WordPressも利用可能です。Windows Azure SQLデータベースにも無料版が用意されており、無料でWebサイトを始められます。

ソチオリンピック公式WebサイトがWindows Azureで稼働中、NBCによる映像配信にWindows Azureメディアサービス採用(2/6)

先週より2014年ソチ冬季オリンピック が開催されていますが、Webサイトや映像配信に Windows Azureのテクノロジーが使われています。

2014年ソチオリンピックのオフィシャルWebサイトは、開発期間および本番稼働を通じてWindows Azureが利用されており、Microsoftロシアの技術協力により開発、保守が行われています。Windows Azureの世界中のデータセンターを利用した冗長構成になっており、クラウドならではの伸縮性を活用してピーク時のアクセスにも対応します。

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また、米国の主要メディアネットワークであるNBCのオリンピック映像配信には、Windows Azureメディアサービス が採用されています。全98種1,000時間以上のコンテンツが、NBCソチオリンピックWebサイトから マルチデバイス、Windows 8 / Windows RT(Surface⁠⁠ / Windows Phoneはもちろんのこと、iOS / Androidデバイスで視聴できます。

なお、2012年ロンドンオリンピックからWindows Azureメディアサービスが複数の放送局に採用されている他、昨年の春よりNBCスポーツのチャンネルでもWindows Azureメディアサービス が利用されています。

Windows Azure のサービス概要

Windows Azure クラウドサービス

Windows Azureクラウドサービスは、Windows Azureのサービス開始当初から提供されているWindows ServerベースのWebアプリケーションをホスティングするPaaS型のクラウドサービスです。

Windows Azureの各データセンターには莫大なリソースが備えられており、Windows Azure自体がWindows ServerおよびSystem Center Hyper-Vを用いた仮想技術をベースとして構築されています。ファブリックコントローラと呼ばれるコンポーネントがリソースの自動管理を行っており、ノード管理、ネットワーク設定、健全性モニタリング、サービスインスタンス(仮想マシン)の開始/停止、サービス配置といったサービスの監視、維持を行います。

Windows Azureクラウドサービスでは、セキュリティアップデートを含めたOSなどの管理やアップデート、稼働状況の監視など、ハードウェアおよびOSの管理はWindows Azure側で自動化されています。Windows Azureクラウドサービスで稼働させるアプリケーションの配置(デプロイ)についてもWindows Azureでコントロールを行っており、OSアップデートや障害時など、インスタンスの再起動が必要な際の再配置も行います。

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Windows AzureクラウドサービスのインスタンスはWindows Serverベースの専用OSで稼働する仮想マシンであり、Windows Server 2012 R2 / 2012 / 2008 R2 / 2008 の4種類から選択できます。それぞれ月1回程度セキュリティ更新などのアップデートが行われており、自動でアップデートを適用するように設定できます。また、インスタンスは2種類用意されており、Webサーバ(IISが稼働している)として機能する⁠Webロール⁠と、バックグラウンド処理などを行う⁠Workerロール⁠があります。

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Windows Azure対応アプリケーションの開発は、Visual Studioなどの開発ツールと統合されています。Windows Azure SDKに含まれるクラウドサービス用のアプリケーションテンプレートやローカルデバック環境を利用でき、Windows Azureに配置してリモートデバッグも実行できます。

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