tips
- How to setup linux_
base-f8 tips - 最新のSkypeやFlash9/
10を使う場合、 デフォルトのLinuxバイナリ互換環境ではなくemulators/ linux_ base-f8以降の互換環境を使う必要があります。emulators/ linux_ base-f8以降の互換環境を使う場合は最新の8-currentが必要です。 ただし、
カーネルに実装されたいくつかの機能は7-stableにもマージされているため、 7-stableを使っている場合もemulators/ linux_ base-f8以降の互換環境を使うことができます。ただしその場合、 8-currentで実現されているいくつかの機能は使えません。以降でセットアップの方法を説明します。 〔compat.
linux. osreleaseの値〕 8-currentの最新版を使っていればsysctl値compat.
linux. osreleaseはすでに 『2. 6.16』 になっていますが、 そうでない場合はcompat. linux. osreleaseを 『2. 6.16』 に設定する必要があります。起動しても設定がクリアされないようにするには、 /etc/ sysctl. confに設定を追加してcompat. linux. osreleaseの値が 『2. 6.16』 になるように設定します。システムを再起動しないで即時設定を変更したい場合は 「sysctl compat. linux. osrelease=2. 6.16」 のようにコマンドを実行します。コマンドを実行しても再起動すると元に戻りますので、 /etc/ sysctl. confに書き込むのは忘れないようにしてください。 〔OVERRIDE_
LINUX_ BASE_ PORT / OVERRIDE_ LINUX_ NONBASE_ PORTS〕 Ports Collectionでlinux_
base-f8を使うことを示すためにOVERRIDE_ LINUX_ BASE_ PORT=f8およびOVERRIDE_ LINUX_ NONBASE_ PORTS=f8を指定する必要があります。/etc/ make. confに次のような設定を追加しておきます。 〔linux_
base-f8 install〕 /usr/
ports/ emulators/ linux_ base-f8/からlinux_ base-f8をインストールします。 /etc/
rc. confにLinuxバイナリ互換機能を有効にするための次の設定を追加します。 〔linprocfs〕
次のようにLinuxプロセスファイルシステムをマウントするための設定を/etc/
fstabに追加します。 システムを再起動するか
「mount linprocfs; /etc/ rc. d/ abi start」 のようにLinuxプロセスファイルシステムをマウントし、 さらにLinuxバイナリ互換機能を有効にします。 〔ja_
JP. UTF-8 locale〕 次のようにlocaledefコマンドを実行してja_
JP. UTF-8ロケールが機能するようにします。 〔JST timezone〕
日本標準時が使われるようにタイムゾーンデータからTokyoのデータを取り出して/usr/
compat/ linux/ etc/ localtimeファイルとしてコピーします。たとえばtzdata-2008i-1. fc8. をダウンロードしてくるとして、noarch. rpm 次のように操作してTokyoファイルを/usr/ compat/ linux/ etc/ localtimeファイルとしてコピーします。 〔動作例 - Skype〕
Linuxアプリケーションの動作例としてSkype
(net/ skype) を実行します。UIのフォントに設定した適切なフォントが使われていること、 SCIM-Anthyなどを経由した日本語入力が可能なこと、 時刻がFreeBSDの時刻と同期していることを確かめてください。 日本語フォントが汚い場合や日本語入力ができない場合、
時刻が9時間ずれている場合には〔ja_ JP. UTF-8 locale〕や〔JST timezone〕の作業に失敗している可能性があります。タイムゾーンはfc4を使う場合にはFreeBSDのタイムゾーンと同期しますが、 これは使っているタイムゾーンファイルのフォーマットが同じであるためFreeBSDの/etc/ localtimeが利用されるからです。 8-currentでは今後タイムゾーンファイルのフォーマットが2008年形式にアップされるか、
またはf8でタイムゾーンをインストールするようにするか何らかの形で対処が行われる見通しなので、 将来的には〔JST timezone〕の作業は不要になってくるとみられます。ただし現状ではこの作業が必要です。 〔簡易スクリプト〕
毎回同じ処理をするのは面倒なので、
linux_ base-f8をインストールしたら実行するスクリプトを作成しておくと便利です。たとえば次のようなスクリプトを用意しておきます。タイムゾーンファイルはTokyoだけとりだしてどこかに用意しておくものとします。最後の方のcp(1)コマンドのところを書き換えて使ってみてください。
heads-up
- After 20090401
linux_
base-f8および関連portsが2009年4月1日前後に一斉に更新されました。このため、 FDT 2009年3月16日 ≪Tips≫linux_ base-f8をインストールして使う方法 で説明した方法ではlinux_(日本語ロケール設定、 日本標準時設定あり) base-f8のインストールができなくなりました。 また、
アップデートされたドキュメント (ports/ UPDATING) に誤りがあり、 FDT 2009年4月2日 ≪注意≫linux_ base-f8関連のインフラ更新 の内容も適用できません。FDT ≪注意≫linux_base-f8関連のインフラ更新 で内容を修正しましたが、記事が分散してわかりにくくなったため、 linux_ base-f8のセットアップ方法を単一の本記事としてまとめ直しました。 - How to upgrade from pre-20090331
linux_
base-f8および関連portsはportupgrade(1)ではアップグレードできません。いったんすべてのLinuxアプリケーションを削除し、 linux_ base-f8およびそれに関連したlinux-からはじまるパッケージを削除し、 Linprocファイルシステムをアンマウントして/compat/ linux/ディレクトリ以下を削除してから、 ふたたび上記説明にしたがってインストールを行ってください。