FreeBSD Daily Topics

2013年8月28日VikingOS開発者インタビュー、Viking試作機を体験

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VikingOS on BSDCam 2013

2013年8月24日(英国時間)から英国のケンブリッジにおいてFreeBSD Developerによる開発者会議「FreeBSD Developer Summit(BSDCam 2013⁠⁠」が開催されています。欧州のFreeBSD開発者を中心に、世界中から開発者が集まってさまざまな議題について議論する会議です。

今回のBSDCamには日本のブリリアントサービスからJohannes Lundberg(ヨハネス・ルンベリ)氏が参加していました。同氏はVikingの試作機を持っており、VikingOSにおいてFreeBSDを採用した経緯や技術的に突っ込んだ話、そして実際にViking試作機を試させてもらいました。これまでの経緯については2013年8月14日に掲載したFreeBSD Daily Topicsの記事ウェアラブルコンピューティングOS「Viking⁠⁠、FreeBSD 10ベースで開発をほぼ踏襲しています。

写真1 Vikingの試作機を装着するJohannes Lundberg氏
写真1 Vikingの試作機を装着するJohannes Lundberg氏

試作機ではヘッドマウントディスプレイとノートPCが直結しており、人間が目を通じて見ることになるビジョンがノートPCにも表示されるようになっています。今のところノートPCが処理エンジンを代替しています。将来的にはこの部分がヘッドマウントディスプレイに搭載されることになります。ノートPCにはVikingOS(FreeBSD 10-CURRENTベース)が搭載されており、Xが動作しています。

写真2 Viking試作機
写真2 Viking試作機

カメラが捉えた画像はノートPCへ転送され、画像認識処理エンジンによって処理されます。人間の手や顔を認識し、手の動きや指のジェスチャなどによって画面上に表示される内容を変えることができます。実際に使わせてもらいましたが、これはかなり便利なアイテムだと思いました。考えていた以上に違和感がなく、正直なところ製品が欲しいです。地図データとの連動は特に便利そうでした。

ブリリアントサービスではVikingの試作機をBTOで販売していますので、研究開発などに応用したい場合にはすでに試せる状態になっています。当初はインダストリユース、メディカルユースが想定されており、最終的にはコンシューマ向けに提供していきたいとしていました。また、Johannes Lundberg氏にはAsiaBSDCon 2014への登場も期待されるなど、日本でも試作機を試せる機会がありそうです。

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