6月17日に正式公開が決定した「Debian 9 "Stretch"」、リリースに向けて最終的な調整が着々と進んでいる。5月27日、Debian Projectでインストーラチームのマネージャを務めるCyril Bruleboisは、Stretchのインストーラのリリース候補第4版となる「Debian Installer "Stretch" RC 4」を公開した。
- Debian Installer Stretch RC 4 release
RC4では、FTPサーバのシャットダウン予定に伴い、デフォルトのホストネームが「ftp.debian.org」から「debian.org」に変更されたほか、シングルボードコンピュータの「Xunlong Orange Pi Plus / Plus 2」が新たにサポートされている。またLinuxカーネルのバージョンが4.9.0-2から4.9.0-3へとわずかながらアップデートしている。対応言語は75ヵ国語で、うち21の言語に対しては完全な翻訳が提供される。また、IPv6のオートコンフィグレーションでNTPサーバネームを正しく扱えないとして報告されていたバグ(DHCPから与えられたホストネームとしてストアしてしまう)も、RC4において解決されている。
残り1ヵ月を切ったDebian 9 "Stretch"の正式リリース。今回のInstaller RC4はStretchのインストーラRCとして最新かつ最終のアップデートとなると見られている。