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2020年1月29日Fedoraプロジェクト、「Fedora CoreOS」GAとともに「CoreOS Container Linux」EOLへ

Red Hatがコンテナに特化したオープンソース企業のCoreOSを買収したのが2018年1月のこと。それから約2年が経過した2020年1月17日、FedoraプロジェクトはFedoraプロジェクトの新エディション「Fedora CoreOS」の一般提供(GA)を発表している。2年の歳月をかけてようやくコンテナに特化したエディションとして統合を果たした格好だ。

Fedora CoreOS out of preview -Fedora Magazine

Fedora CoreOSのおもな特徴は以下の通り。

  • 継続的な自動アップデート(マニュアルによるロールバック可能)
  • 最新版の「Fedora 31」からのビルド(Linux 5.4、systemd 243、Iginition 2.1)
  • OCIサポート(Podman 1.7およびMoby 18.09)
  • デフォルトのコントロール機能はcgroups v1(cgroups v2に設定することも可能)
  • ベアメタル、QEMU、OpenStack、VMwareなどさまざまなプラットフォーム上で動作
  • すべてのAWSリージョンでイメージを入手可能
  • メジャーなパブリッククラウド(Alibaba、AWS、Azure、GCP)に適したイメージをダウンロード可能
  • USBメモリなどからISOイメージまたはPXEイメージでライブ実行が可能

Fedora CoreOSは「Fedora Atomic Host」「CoreOS Container Linux」の両方の後継OSとなる。CoreOS Container Linuxは2019年12月までメンテナンスが続いていたが、今回のFedora CoreOSのGAに伴い、数ヵ月のメンテナンス期間の後にEOLを迎えることが明らかになっている(Fedora Atomic HostはすでにEOL⁠⁠。

FedoraプロジェクトはFedora Atomic HostおよびCoreOS Container LinuxからFedora CoreOSへの早急な移行を促しているが、CoreOS Container LinuxからFedora CoreOSへはインプレースマイグレーションができないため、それぞれのプラットフォームに適したFedora CoreOSのプロビジョニング方式でローンチすることが推奨されている。なお、Fedora Atomic Hostでもインプレースマイグレーションは推奨されておらず、Fedora CoreOSのプロビジョニングに従うことが望ましいとされている。

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