3月29日(米国時間)に「Linux 5.6」がリリースされ、現在は次期Linuxカーネル「Linux 5.7」のマージウインドウがオープン中だが、その大きなアップデートのひとつとして、プロセスを生成する際、親プロセスとは異なるコントロールグループ(cgroup)下に直接、プロセスを生成する機能がマージされることがほぼ確実となった。
- [GIT PULL] cgroup changes for v5.7-rc1
- Commits -torvalds /linux -GitHub
この機能はプロセス/スレッドを生成するシステムコール「clone3」を拡張したもので、カーネルメンテナーのChristian Braunerがメインで作業にあたっている。実装されればcgroup_threadgroup_rwsemのグローバルロックによるタスク/プロセスのマイグレーションコストを大幅に低減させることや、特殊な用途のcgroupを作成しやすくなることが期待できる。