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2020年4月13日“Things looked pretty normal” ―Linus、Linux 5.7の最初のリリース候補版を公開

Linus Torvaldsは4月12日(米国時間⁠⁠、次期LinuxカーネルLinux 5.7の最初のリリース候補(RC)版となる「Linux 5.7-rc1」を公開した。3月29日に一般提供が開始されたLinux 5.6から2週間のマージウインドウオープン期間を経た通常のリリースで、Linusは「開発はとても順調に進んできた(Things looked pretty normal⁠⁠」とコメントしており、新型コロナウイルスの感染拡大により、開発者が自宅にいる時間が長くなったこともスムースな開発に「若干影響しているかもしれない」⁠Linus)としている。

Linux 5.7-rc1 -Linus Torvalds

Linusによれば、Linux 5.7-rc1は「いたってノーマル。カーネルサイズは最大でも最小でもなく、各種パッチの配布も通常通り」とのこと。各ドライバのアップデートをはじめ、ドキュメント、ファイルシステム、ネットワーク、その他の作業も通常通りに機能しているという。このまま順調に開発が進行すれば、7週間程度の開発期間を経て6月上旬にはLinux 5.7として公開される予定だ。

なお、Linusは最後に、The Linux Foundationのテクニカルアドバイザリボード(TAB)から「COVID-19に感染、またはその疑いを診断され、カーネル開発に重大な支障をきたしている開発メンバーが支援を必要とする場合(バックアップメンテナーを探す、など⁠⁠、TABはできる限りの支援を行う用意がある」ことを伝えてほしいというリクエストを受けたことを明かしており、感染の疑いがある開発メンバーはTABにコンタクトを取るように勧めている。

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