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2020年5月1日 NVIDIA Jetson,GNOME 3.36,EarlyOOM ―Fedora 32が正式リリース

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Fedoraプロジェクトは4月28日(米国時間⁠⁠,⁠Fedora 32」の正式リリースを発表した。リリースされたエディションはデスクトップ版の「Fedora Workstation⁠⁠,サーバ版の「Fedora Server⁠⁠,エッジコンピューティング/IoTに特化した「Fedora IoT」で,コンテナワークロード向けの「Fedora CoreOS」は後日,Fedora 32をベースとしたストリームが登場する予定だ。なお,KDEやXfceなどGNOME以外のデスクトップ環境を実装した「Feodra Spins⁠⁠,サイエンスやゲーム,デザインなど目的別にコンテンツをまとめた「Fedora Labs」もFedora 32をベースにアップデートが行われている。

Fedora 32 is officially here! -Fedora Magazine

Fedora 32ではLinuxカーネルにLinux 5.6.6,デフォルトデスクトップ環境にGNOME 3.36を実装,コードコンパイラにはまだリリース前のGCC 10を採用したほか,Glibc 2.31,Firefox 75.0,LibreOffice 6.42,Python 3.8.2,Ruby 2.7,systemd 245などが主要ソフトウェアとして含まれている。

Fedora 32における主なアップデートは以下の通り。

  • メモリ不足によるハングアップを解消するため,デスクトップ版で「EarlyOOM」をデフォルトで有効
  • ARM AArch64アーキテクチャ(デスクトップ版)をサポート
  • SSDに対して定期的にTRIMを実行するfstrim.timerをデフォルトで有効に
  • ニューロサイエンスに特化した「Computational Neuroscience Lab Imange」をFedora Labsに追加
  • 「NVIDIA Jetson」プラットフォームや64ビット対応のシングルボードコンピュータ「PINE64」などArmデバイスのサポートを強化,さらにクアッドコアGPU「Arm Mali-400」シリーズをサポートするオープンソースドライバを追加

Fedora 32のリリースは当初,4月21日(米国時間)が予定されていたが,いくつかのブロッキングバグにより1週間遅れてのリリースとなった。FedoraプロジェクトリーダーのMatthew Millerは「このリリースサイクルでFedoraプロジェクトに貢献してくれた人々,とくにパンデミックという状況にあって,ほぼオンタイムにリリースするために労力を割いてくれたメンバーに感謝したい。Fedoraはコミュニティであり,互いにサポートしあう姿を見られることは本当にすばらしい」とコメントしており,新型コロナウイルスの感染拡大にあってもほぼ予定通りにリリースできたことに謝意を示している。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。