Linux Daily Topics

2020年8月21日Red Hat、マルチパスTCPをRHEL 8.3のテックプレビューとして実装へ

Red HatのソフトウェアエンジニアであるDavide Carattiは8月19日(米国時間⁠⁠、同社の開発者ブログに「Multipath TCP on Red Hat Enterprise Linux 8.3: From 0 to 1 subflows」というタイトルの記事を投稿し、現在ベータサイクル中の「Red Hat Enterprise Linux 8.3」では複数のネットワーク経路での通信を可能にするマルチパスTCP(Multipath TCP: MPTCP)をテクノロジプレビューとして実装することを明らかにした。

Multipath TCP on Red Hat Enterprise Linux 8.3: From 0 to 1 subflows -Red Hat Developer

マルチパスTCPは4GやWi-Fiなど複数の通信経路を使用して1つのホストに対するエンドツーエンドな接続を強化するTCP拡張で、Linuxカーネルでは2020年3月リリースのLinux 5.6からネイティブサポートされている。CarattiによればRHEL 8.3においてはレガシーなTCPアプリケーションをメインで利用するユーザがほとんどあることを考慮し、デフォルトでのマルチパスTCPサポートは行わず、TCPの上位層プロトコル(ULP)としてオプションで利用できるようにするという。

おすすめ記事

記事・ニュース一覧