Microsoftは10月20日(米国時間)、9月にアナウンスしていたChromiumベースのWebブラウザ「Microsoft Edge for Linux」プレビュー版のDevチャネルでの提供を開始した。サポート対象のディストリビューションはUbuntu、Debian、Fedora、openSUSEで、Edgeの専用サイト「Microsoft Edge Insider」からdebまたはrpm形式でダウンロード可能となっている。もしくは「Microsoft's Linux Software Repository」経由でコマンドラインからインストールすることも可能。
- Introducing Microsoft Edge preview builds for Linux -Microsoft Edge Blog
MicrosoftはEdgeのプレビュー版リリースの提供チャネルとして、安定度の高い順に「Beta」「Dev」「Canary」を用意しており、今回リリースされたEdge for Linuxのプレビュー版はDevチャネルから提供される。Devチャネルではおよそ1週間に一度の頻度で更新されることから、Microsoftはユーザ/開発者に対してバグ報告やフィードバックの共有を呼びかけている。
リリースを発表したMicrosoft EdgeチームのプリンシパルPMリードであるKyle Pflugは「今回の最初のリリースでは、デベロッパがLinux上でサイトやアプリを構築/テストする際に得られるはずの典型的な体験を提供することに注力した。(Edge for Linuxが)Webプラットフォームや開発ツールとして備えている機能 ―レンダリング、エクステンション、ブラウザに付随する開発ツール、テスト自動化などはWindows版やmacOS版と同様、基本的に首尾一貫して動作しなくてはならない」とコメントしており、開発者に必要な機能が安定して動作するWebブラウザであることにフォーカスしたという。また、エンドユーザ向けの機能サポートはまだ十分ではなく、現時点ではMicrosoftアカウントからサインインしてEdge for Linuxを利用することはできない。
Microsoft EdgeはすでにWindows 10やmacOSのほか、Windows 7/8/8.1、Android、iOSで利用可能であり、今回のLinux版のリリースでほぼすべてのメジャーなデスクトップ/モバイル環境での動作が実現したことになる。