IT系のカンファレンスに足を運んだことがある方であれば,
カンファレンスネットワークとは
昨今はITに関連した勉強会がたくさん開催されるようになりました。勉強会の多くは参加者が数十~100名程度ですが,
本特集では,
“つながらない” のはなぜ?
大規模カンファレンスが行われるような会場には備え付けの無線LANネットワーク設備があることが多いですが,
とくに昨今はスマートフォンやタブレット端末の普及により1人で複数の端末を使用するケースが多くなり,
たとえば,
“つながらない”
- ① 無線LAN
(Wi-Fi) の混雑 (802. 11b/ gの2. 4GHz帯, 802. 11aの5GHz帯) - ② スマートフォンやモバイルルータが使用する3GやLTEなどの混雑
- ③ インターネット接続に使用する通信機器
(ルータなど) が通信量に耐え切れない - ④ インターネット回線の飽和
①と②は無線環境による要因,
家庭の無線LANと何が違うのか
みなさんの家庭にも無線LAN AP
カンファレンスNWといえども,
表1 家庭のネットワークとカンファレンスネットワーク
家庭 | カンファレンスNW | |
---|---|---|
クライアント数 | 数個~十数個程度 | 数百個~1,000個以上 |
無線AP台数 | 1~2台 | 10台以上 |
無線APの無線出力 | 家全体に届くように出力を強くする | 狭い範囲に限定するため弱くする |
無線APの通信速度 | とくに制限はしない | 低速 |
無線の混雑状況 | 空いている~やや混雑 | 大変混雑している |
電源コンセント個所 | 多くある | 特定個所に制限される |
LAN配線の距離 | 数m~数十m | 数百m以上 |
インターネット回線 | 自由に選択できる | かなり制限される |
ルータ | いわゆるブロードバンドルータ | SOHO向けやソフトウェアルータ |
設営に要する時間 | あまり制限はない | 数時間 |
無線APをたくさん設置すればいい?
ここで無線APをたくさん並べるだけでよいかというと,
カンファレンスNWでも家庭NWと同じくNAPT