Windows Azure通信

2012年10月16日号:Windows Azure ポータルの機能強化、Windows 8/マルチデバイス+Windows Azure スターター キット公開他

Windows Azureポータルの機能強化~サービスバスの管理、Co-Admin追加、SQLデータベースのインポート&エクスポート(10/7)

Windows Azureのサービスの管理を行うWindows Azureポータル が機能強化されました。

SilverlightベースのWindows Azure管理ポータルwindows.azure.comからできなかった操作が、新しいHTML5ベースの通称⁠Preview Potal⁠manage.windowsazure.comにも追加されました。

  • Windows Azureサービスバス の管理:クラウド同士やオンプレミスにおけるアプリケーションのメッセージインフラストラクチャーを提供するWindows Azureサービスバスの作成や管理、監視をWindows Azureポータルから行えるようになりました
  • Co-Admin(共同管理者)の追加、管理機能:サブスクリプションごとにアカウント管理者とサービス管理者(Service Administrator)が設定されていますが、開発担当者などのサービス管理者(Co-Administrator)を追加することが可能です
  • Windows Azure SQLデータベースのBLOBストレージへのインポート&エクスポート:SQLデータベースをDACPAC形式でBLOBストレージへエクスポート、インポートすることができます。また、インポートの際に新規SQLデータベースを追加することなども可能になりました

また、ポータルとしての機能改善がいくつか行われており、Windows Azure仮想マシンに関連付けられたVHDの削除、Windows Azureクラウドサービスの管理メッセージ改善、Windows Azureメディアサービスの監視機能、Windows Azureストレージ コンテナの作成およびアクセス権限管理 などがアップデートされています。

Windows Azure Webサイト、ギャラリーにOSSアプリケーションを追加(10/2)

Windows Azure Webサイトのギャラリーに用意されているOSSアプリケーションにMediaWikiとphpBBが追加されました。

Wikipediaを構築しているMediaWikiやフォーラムサイトで利用されているphpBBがWindows Azure上にインストールされた仮想マシンを利用でき、自身でダウンロードやインストールする必要なく、すぐ利用を開始できます。MediaWikiはMySQL、phpBBはWindows Azure SQLデータベースまたはMySQLをデータベースとして利用可能です。

現在、Windows Azure Webサイトのギャラリーに含まれているアプリケーションはこちらになります。

Acqua Drupal 7 / Composite C1 CMS / DasBlog / DotNetNuke / Drupal Commerce Kickstart / Joomla! 2.5 / MediaWiki / mojoPortal / Orchard CMS / phpBB / Umbraco CMS / WordPress

Windows ServerでWindows Azureのサービスを稼働できる“Bringing Windows Azure Services to Windows Server”、ベータ版提供開始(10/8)

Windows AzureのサービスをWindows Server上で展開できるBringing Windows Azure Services to Windows Server、これまでCTP(Customer Technology Preview:プレビュー版)となっていましたが、この度ベータ版として提供を開始しました。

こちら主にホスティングサービスプロバイダ向けに提供されるサービスで、Windows Server+System Centerによるクラウドサービスが提供できる基盤となります。

ベータ版リリースに際し、CTP 版から下記のような機能がアップデートされています。

  • サービス管理ポータル、API:サービス管理ポータル、API の分散インストール、複数プランへのユーザーログイン
  • Webサイト機能:HTTP/SSL のサポート、高可用性オプションと Live アップグレードを含む分散インストール強化、Generic FastCGI のサポート
  • 仮想マシン機能:テンプレートからのVM作成ウィザードの強化、ハードウエアプロファイルを用いたVHDからのVM作成

稼働できる環境はWindows Server 2012+System Center 2012となっており、2013年の早い時期に予定されているSystem Center 2012 Service Pack 1と合わせて提供される予定です。

Windows 8/マルチデバイス+Windows Azureスターター キット公開(10/2)

Windows 8および各種デバイス向けアプリケーションとWindows Azureを連携させるサービスを構築するための「Windows 8/マルチデバイス+Windows Azure スターター キットが公開され、利用可能になりました。

こちら、Visual Studio 2012用のテンプレートとして提供され、jQuery Mobileを含むASP.NET MVCアプリケーションおよびJavaScriptベースのWinRTアプリケーションが作成でき、Windows 8やWindows Phoneなどに対応したアプリケーションを開発できます。

また、ASP.NETフォーム認証を利用するコードやデータアクセスのためのコードが含まれており、Windows Azure上にサービスを展開、SQL Azureデータベースを活用したアプリケーションを構築できます。

Windows Azureコミットメントプランで最大32%割引に(10/1)

Windows Azureを6ヵ月/12ヵ月継続して、月々一定以上のご利用をお約束いただくコミットメントプランで、ボリュームディスカウント割引が更新されました。

月々43,700円以上をご利用いただくコミットメントにより、従量課金料金の20%~でご提供し、さらに、⁠1)プリペイド(先払い)にてご利用いただく場合に2.5%割引、⁠2)12ヵ月コミットメントをご利用いただく場合に、6ヵ月コミットメントより2.5%割引、となり、合計最大で32%の割引になります。

Windows Azure Guest OS 2.12&1.20リリース(10/1)

Windows Azure Guest OSがアップデートされ、2.12(Windows Server 2008 R2)および1.20(Windows Server 2008 SP2)が最新版となりました。

なお、先日の記事でもお知らせいたしましたが、10/3以降、古いバージョンのGuest OSは利用できなくなっていますのでご注意ください。2012年3月にリリースされたGuest OS 2.9および1.17(Release 201112-03)以降が利用可能です。

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