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第14回 自動的な処理:自動ログイン・自動アップデート

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ログイン時に自動起動するアプリケーションの設定

[システム⁠⁠→⁠設定⁠⁠→⁠セッション]にコマンドを登録することで,ログイン時に自動的に起動するアプリケーションを設定できます。これらについてはGNOME Doに関するレシピを確認してください。

必要なパッケージを自動的にインストールする(auto-apt)

ソフトウェアのコンパイル時などに,ヘッダファイルや特定のライブラリを要求されることがあります。こうした場合,ひとつひとつ必要なファイルを探してインストールするのが通常です。

こういった問題に対処するため,必要なファイルの検索とインストールを自動的に行ってくれるauto-aptというツールがあります。

auto-aptは次のようにインストールします。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install auto-apt
$ sudo /bin/sh -c 'auto-apt update && auto-apt updatedb && auto-apt update-local'

また,最後のauto-apt updateはデータベースの更新のため,定期的に行う必要があります。

あとはauto-apt run の引数としてコマンドを実行することで,必要なパッケージが自動的にインストールされます。

以下はairproxyの"fastload"モジュールのmakeをauto-aptで行った際(auto-apt run make)に,libc6-devパッケージが自動的にインストールされようとしている様子です。

Install:libdevel/libc6-dev      file:/usr/include/stdio.h       by:/usr/lib/gcc/i486-linux-gnu/4.1.3/cc1 -quiet -I /usr/local/java/include -I /usr/local/java/include/linux fastload.c -quiet -dumpbase fastload.c -mtune=generic -auxbase-strip fastload.o -O3 -fstack-protector -fstack-protector -o /tmp/ccS9brc9.s
Do you want to install libdevel/libc6-dev now? [Y/n] 

また,自動的にインストールするだけでなく,次のようにして「あるファイルが含まれているパッケージ」を探し出すこともできます。以下の例では「libssl.so」が含まれるパッケージを探し,libsカテゴリのlibssl0.9.8と,libdevelカテゴリのlibssl-dev・libssl0.9.8-dbgに含まれている,ということを探し出しています。

$ auto-apt search libssl.so
usr/lib/libssl.so.0.9.8 libs/libssl0.9.8
usr/lib/libssl.so       libdevel/libssl-dev
usr/lib/debug/usr/lib/libssl.so.0.9.8   libdevel/libssl0.9.8-dbg

時刻の自動同期(8.04~)

WindowsやMac OS Xでは,定期的にタイムサーバに接続し,正しい時刻に同期するための機能が付属しています。Ubuntu8.04ではこの機能があり,さらにGUIから設定できるようになっています(7.10をお使いの方はもうしばらく待ってください⁠⁠。

設定は,デスクトップ画面の右上,日時表示の部分を右クリックして行います。日時表示部分を右クリックすると,⁠日付と時刻の調整]というメニューがあるはずです(⁠⁠設定]ではありませんので注意してください⁠⁠。この画面に,設定:[手動]というプルダウンメニューがあります。

図2 ⁠手動」設定

図2 「手動」設定

設定のために,画面下部にある[ロックの解除]をクリックして管理者権限を有効にします。パスワードの入力を要求されますので,お使いのアカウントのパスワードを入力し,ロックを解除してください。この状態でプルダウンメニューをクリックすることで,⁠インターネット上のサーバと同期させる」という選択を行うことができます。

この設定にはNTPサーバ関連のパッケージが必要ですので,図3のような,⁠NTPサービスがインストールされていません」というダイアログが表示され,パッケージの追加インストールが要求されるはずです。⁠NTPサポートのインストール]をクリックすると自動的にパッケージがインストールできます。

図3 NTPサポートのインストール

図3 NTPサポートのインストール

インストール後,一度[日付と時刻の調整]を閉じ,再度開き直して「インターネット上のサーバと同期させる」を選択することでNTPによる時刻同期が利用できます。

初期設定ではntp.ubuntu.com(日本から遙か遠くにあります)と同期していますので,⁠時刻サーバの選択]をクリックして,図4のように,ntp.jst.mfeed.ad.jpを選択してください。

図4 NTPサーバの選択

図4 NTPサーバの選択

設定後は図5のような表示になり,随時時刻が同期されるように なります。

図5 自動的に時刻同期する状態

図5 自動的に時刻同期する状態

参考になるドキュメント

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。