Ubuntu Weekly Recipe

第628回 PCの初期動作を確認する

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

Memtest86+

Ubuntuのインストールが完了し,再起動してアップデートを適用するなどして動作しそうなことがわかったら,Memtest86+を実行するといいでしょう。Memtest86+はその名のとおりメモリのテストプログラムです。

メモリに異常がある場合,原因を探るのがわりと困難です。よって,なるべく早い段階でメモリテストを行い,問題がないことを確認しておくのがおすすめです。メモリは通常,そのまま使う分には使用中に壊れることはありません。少なくとも筆者は経験がありません。

Legacy BIOSでUbuntuの起動メニュー(GRUB)が表示される場合は「Memory test (memtest86+)」という項目があるので図5⁠,ここでエンターキーを押すとテストが開始します※1⁠。

※1
UEFIで起動する場合はMemtest86+は実行できないため,別途MemTest86のダウンロードページから実行イメージをダウンロードして、USBメモリなどから起動してください。Memtest86+とMemTest86の違いはMemtest86+のWebサイトに記載があります。

図5 GRUBのメニュー

画像

100%完走するまで待つとかなりの時間がかかるため,どのぐらい実行するのかは悩ましいですが,20〜30%くらいで問題がなければおおむね問題ないと考えられるため,そのあたりで切り上げるか,一晩実行しっぱなしにするか,100%を目指すか,そのあたりは個々の判断で行ってください。

ちなみにメモリに異常が見られた場合は,原則としては不良品として交換になります。あるいは(最近はあまり聞きませんが)相性問題が発生している可能性もあります。このような事態になった場合にメモリの交換サービスを提供しているPCパーツショップもあるため,そのようなサービスを使用することも検討しましょう。

GtkStressTesting(GST)

最後に紹介するのは,まさに今回の用途にぴったりな,負荷をかけるためのアプリケーションであるGtkStressTesting (GST)です。CPUとメモリに負荷をかけることができるようですが,後者は未実装のようです。負荷をかけるだけではなく,さまざまな状態を確認することもできます。

まずはインストールしてみましょう。DebianパッケージやSnapパッケージにはなっていないため,Flatpakパッケージでインストールします。

Flatpakとリポジトリ(Flathub)のセットアップから行う場合は,次のコマンドを実行してください。

$ sudo apt install flatpak
$ sudo apt install gnome-software-plugin-flatpak

一度ここで再起動しましょう。

GSTのインストールには次のコマンドを実行してください。

$ flatpak install flathub com.leinardi.gst

インストール後メニューから起動してください。図6が起動直後の画面です。左上の「Read all」をクリックし,パスワードを入力するとメモリの情報も表示するようになります。

図6 起動直後のGST

画像

一番左のメニューでテストの方法を選択し,次の項目で時間を設定して,⁠Start」をクリックして開始してください図7⁠。指定した時間だけテストを実行します。CPUに負荷をかけると温度が上がり,冷却が追いつかないと落ちたり再起動がかかったりします。個人的な体験では,2時間ほど負荷をかけ続けても問題がなければ,安定して動作すると判断しています。

図7 テスト中。CPUの負荷と温度が上がっていることがわかる

画像

以上これらのテストを実行し,市販PCに匹敵するレベルで安定して動作することを確認してください。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamのメンバー。VirtualBoxなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。